“♬7 おとなの事情”
そうして、悪戦苦闘のとまと合唱隊の日々の練習が始まった。
もちろん!しず香先生の熱心な優しい指導もあったのは当然の話。
ある日突然 集められた
幼児海上音楽隊(仮)
現代、林、香田、辻元。
ショウタくん
アユミちゃん
トモユキくん
コウセイくん
その4人だけで、みんなの前でさんぽを披露する事を告げられる。
なんで?! えっ? 今から?
集められていた全園児・関係者等
突然?! でも 我々の保護者(一応)もいるんだけど・・・ 汗
テレビカメラ?! えっ聞いてない 激汗
本来 ステージや取材は、元大人だから、なれているのだけど 突然の披露に戸惑った。
【現代が提案する!】
『先生、マサキ君にシンバルして欲しいです!』
ブッこむ!現代!
やってやろー!と柳場(マサキ君)にアイコンタクトとばす。
柳場が位置につく。
ドラムカウントが始まる!
テレビカメラが回る・・・
余りの完璧 クオリティー高い演奏で、聞きほれて手拍子はない。
幼児海上音楽隊(仮)の熱演。
僅か3分間の演奏。
終わりと同時に拍手が、園に響き渡る。
全先生、全幼児、保護者、マスコミ割れんばかりの拍手だった。
その件は、ワイドショーやSNSで拡散され!たちまち光のはね幼稚園は、有名になった。
天才 幼児楽器隊あらわる!
前世は、プロの奏者だったのか?
音大卒、アーティストも絶賛!!!
末恐ろしいほどの逸材発見!!!
園付近でも、密着取材的なものまで出てきた。
園長は、次もテレビ出演させようと考えていた。
それは、ある意味入園児を増やす宣伝要素もあった。
おとなの事情・・・
現代たちは、その様な事も百も承知ではあったが、自分達をみて練習を頑張ろう!と張りきってる友達を見ると嬉しかった。
音楽の楽しさを伝えたかったから!もっと!もっと! 教えたい伝えたい!
【幼児海上音楽隊(仮)コソコソ話】
『それにしても、結構 園長先生 俺たちを稼ぎのコマにしてませんか?!』
香田がいきり立つ!
『ちょっと我々大人からみると(外見幼児だけど)あからさまですよね・・・』
林も愚痴る。
『オトナって・・・』
不満たらたらコソコソ会議である。