“♬3異変! 再会と再開”
【異変を感じる ショウタ(現代海曹長)】
どこかしら、いつもと違う?! 子供らしからぬ自分に違和感を覚えていた。
なんとなく、小さい頃の記憶?!今は幼稚園児なんだが、懐かしくもどかしく感じていた。誰にも言えない日々が続いた。
自分はショウタなのか・・・? 魂の記憶では 現代?
そのモヤモヤが晴れぬまま 過ごした。
【しず香先生の問いかけ】
『今日から生活発表会の合唱の始めます。どの楽器をするのかを決めますよ~』
『はぁーーーーい!!!』
役割楽器等を決める為
しず香先生は、1人づつ希望を聞いてる。
『ショウタくんは~なにがやりたい?!お歌?太鼓?シンバル? 何がやってみたい?!』
中身は、音大卒の現代 外見【ショウタ】は 『なんでもいい・・・よ』と 素っ気く返事した。
専攻はトロンボーンだが、そんなのが幼児楽器に有るわけがない。
しかし現代は、どんな楽器も1通り出来る音楽的才能を持ち主であり歌唱力も海上音楽隊でも、ずば抜けた存在であった。
『う・・・・・た・・ 』言いかけそうになり口を止めた。
『じゃー沢山の太鼓のあるこれはドラムはどう?!』
『うん!それやりたいやるやる!!!!』 ショウタなのか? 現代なのか?
心が音楽隊の魂を呼びおこす。
『じゃ~叩き方とかは、後で教えるからトントン叩いてみておいて~』
しず香先生は、他の幼児役割を決めるのにウロウロしていた。
【現代 ドラムに座り軽くリズムを刻む・・・】
『キッズドラムかぁ 子供体型でまだ、慣れないが楽しいかも・・・』
派手もならない程度で、叩いく 現代。
軽快なドラム捌き それを アユミちゃんが見ていた。
【おどおどしく近寄り伺う アユミちゃん】
『もしかして 海曹長・・・なのですか?』
小さい声で、囁くように聞く。。
【目を丸くするショウタ(現代)】
『んっ・・・・・・・』
『林です。2等海曹 林 晶紀です! 』
『えっ・・・。』
現代は言葉を失った。
動揺のあまりにスティックを落としてしまう。
『林・・・なのか?!』 何故・・・? どうして・・・?
林は、いつも現代が何気なくドラムを練習的に叩くフレーズを
憶えており、その音で現代と確信した。林だった。
『はい・・・あそこにいる トモユキ君は 香田君です。』
キャッキャと走り回り遊びまわるトモユキ君を指さした。
えっ・・・。
このような状況、自分だけかと思っていたが、あの時 搬送された数名のメンバー?
【林 が語り始める】
『私も何がなんだかわからなくて・・・戸惑っていました。ずっとなんとなく違和感があって大人なのか?幼児なのか・・・と。
その時、トモユキ君 (同期の香田君)が、話しかけてきて
今の様な状況を知ったんです。 信じられませんけど・・・・それとコウセイ君は(隊の辻元)があちらです。』
鼻を垂らした小僧 辻元がこっちを見ていた・・・
林が、耳打で経緯をトモユキ君(辻元)に、告げるとキリッした態度に変わった。
『現代海曹長 辻元であります!!!』
※ハナタレだな( ̄ii ̄)・・・・・
胸に詰まってモヤモヤしたものが、取れたように自分は、現代海曹長である事を悟った。
そんな事があるのか? 信じられない現実。
でも、実際起こっているのは、事実だ・・・。
あの落雷で搬送された隊員は、既に意識が無く、誰が搬送されとかは解らない・・・まして、このような現象に展開しているなんて予想だもしていなかった。