“♬2自衛官意識ナシ”
救急車!!!! 早く!!!!
音楽隊 数名が倒れていた。指揮者も倒れていた。
指揮者横のマイクスタンドに落雷したみたいだ。
最前列の中央付近の園児たちも余波か?!
数名が、椅子から転げ落ち倒れていた!!!!
しず香先生の叫び!!!!
会場は、一瞬の間に悲劇場と化した。
落雷! 怪我にはないのか?!
倒れている園児は、大丈夫なのか?!
演奏者 隊員数名 意識はない・・・
倒れた供・・・意識は有るものの、苦痛な表情が大人たちの顔を強ばらせた。
自衛官達は、冷静に状況の把握に努める。
救急車の手配、怪我人の確認と応急処置。
子供達への処置も開始・・・意識のない指揮者、隊員にAED処置が開始される。
救急車が来る間、必死の処置が続けられる。
AED 胸骨圧迫。
大きな声で意識のない隊員何度も、呼びかけている。
『大丈夫ですか!!! 聞こえますか?』
叫び声、悲鳴が、飛びかう。
もう雨が降りそうな空模様。
ピーポーピーポー
次々と救急車が到着。
十台近くの救急車が、隊員、園児らを搬送していく。
誰もが予想もしない惨事になった・・・
なんて・・・事だ・・・。
隊員、園児たちは搬送され総合病院で処置される。
落雷余波で、負傷した園児たちは、軽傷であったが、落雷を間近で受けたと思われる数名の自衛官たちは、意識が戻らぬままで、予断許さぬ状況だった。
誰が悪いわけでもない・・・
天災、災害は、無慈悲である。それ故に、備えや構えは必要だ。
幼稚園には、負傷した園児たちに、笑顔が戻りつつあるのが、唯一の救いでもあった。