“♬14 前代未聞の卒園式”
【幼児海上音楽隊(仮) 最後のミーティング 現代が語る】
いよいよ、卒園式だ。
もう 俺たちは、それそれバラバラになり再会する事も、無いかもしれない。
あの事故以来、ここで、君らにこう言ったカタチで
逢えたことを嬉しく思うし、そして感謝している。
ありがとう。 それぞれの道 強く生きて行って欲しい。
そして、自分の達の夢を見て行こう。
柳場 (マサキ君)
林 (アユミちゃんちゃん)
香田 (トモユキ君)
辻本 (コウセイ君)
みんな 泣いた・・・。
『今 泣くのはまだ早い! 笑ってさぁ!臨もう俺たちの出発の舞台に!』
敬礼("`д´)ゞ
『敬礼は辞めとけって 汗汗汗(・ω・;)』
式は、順調に進み
残すは、とまと組合唱隊が式のフィナーレを飾る。
瞳が潤み気味の しず香先生のお勧め曲
“未来へ”が始まる。
歌唱のない曲 メロディが歌詞を彷彿させ
ココロに沁みる。
保護者が、ハンカチで目頭を押さえる姿が多い。
自分の子供の成長に 自然に涙が、溢れ出す。
優しく流れ包み込むメロディ・・・
曲の終わり。拍手が続く。
ドラム 現代立ち上がる。
『最後のとまと組のお礼の演奏となります。
こっそり!みんなでパートを変えて練習しました! お聞きください。』
『えっ?』
しず香先生は、指導、練習と違う展開に戸惑っていた。
とまと組 一同起立して
深く頭を下げ、演奏体制にはいった。
カスタネットの子供が、ドラム位置に座る。
マサキ君・アユミちゃんちゃん・トモユキ君・コウセイ君がマイクを取り 前列に整列する。
中央に、ショウタ君がマイクを握った。
ドラムのカウントがなる。
宇宙船艦トマト!!!!!
ウァ・・・って 少し歓声が上がった。
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【宇宙戦艦トマト】 作詞 ショウタ&ゲンダイ
さらば 園よ~
旅立つ船は 宇宙戦艦~トマト!
園を離れ 小学校へ 胸を馳せて
今 飛び立つ!
必ず ココ(園)に お礼に来ると
手を振る 先生 笑顔で応え!
園を離れ 小学校へ
遥々 望む 宇宙戦艦とまと!!!!
※リリック オマージュとして。
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あれだけの楽器で
手拍子をする事さえ出来ない程の圧倒的
音楽の安定感。
正確なリズム、ピッチ、流れ 他の何れをあげても
欠点するところがない。
パーフェクト。
5分弱の演奏が終わり
拍手がなりやまぬ。
保護者、先生、マスコミ数社。普通の幼稚園 卒園式では考えられない事だった。
話題性があり過ぎて、注目されないはずがない卒園式だった。
年長とまと組 卒園。