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ロウキュー娘♡?  作者: 千園参
第1章 The story of Otatsu starting from here 《同好会編》
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第18Q TIP-OFF

長らくお待たせしました。

いよいよここからがバスケものとしての、スポーツものとしての本編です(笑)

強いライバルたちが続々登場しますので、お楽しみください!!

 そんなわけで、こんなわけで、どんなわけで、あんなわけで、ボクたちの1ヶ月後に迫った試合に向けての猛特訓の描写は、シーンは、ディレクターによりバッサリと、キッパリと、スッパリと、サッパリと、ドッサリと、カットされてしまい、今日はなんと試合当日という日取りになってしまっていた。



 当日の朝、いつもよりも早くセットされた時限爆弾、もとい目覚まし時計によってデッドヒートの末に引き分ける。

「ふあーあ、そっか、今日はもう練習試合の日だったっけ」

 そんなことを、こんなことを、あんなことを、どんなことを、呟きながら鬘を被る。

 時が経つのがあっという間であったと思う。しかし、だがしかし、こんなにも、そんなにも、あんなにも、どんなにも、あっという間に過ぎ行く期間の中で、よく5人を集められたものである。

「本当に5人集められなかったら、どうするつもりだったんだよ……」

 身支度を整え、部屋を出ると寮の1階で湊が待っていた。

「あ、麟ちゃん、おはようございます」

「おはよう。早いね」

「はい、今日が楽しみで、あまり寝付けなくて……」

 まさかお嬢様な湊の口から、このような、あのような、そのような、どのような、小学生遠足心理が飛び出すとは思いもしなかった。

「あー、そっか。それじゃあ、そろそろ行こうか」

「はい」

「そうだ、行き道でコンビニだけ寄ってもいいかな?」

「いいですけど、何かありましたか?」

「うん、一応スポーツドリンクとか買っとこうと思って」

「なるほど、それでしたら、私、作ってきたんで、そちらを飲まれますか? 作り過ぎてしまったので」

「え、手作り?」

「はい」

 先に謝っておきます。ごめんなさい。すいません。申し訳ない。申し訳ございません。申し訳ありません。

 これはお嬢様という人たちに対するボクの勝手なイメージなのだが、お嬢様キャラの人は基本的に何でも、なんでもかんでも、御付きの人が、側付きの人が、従者の人が、侍女の人が、こなしてくれるイメージがあるので、お嬢様自体は何もしない。何もできないとばかり思っていた。

 しかし、だがしかし、彼女のように、湊のように、何でもこなしてしまうお嬢様もいるということのようだ。いや、お嬢様と呼ばれる人はお嬢様と呼ばれる所以がある。きっと皆様、とても優れた人たちなのだろう。世のお嬢様方、大変申し訳ございませんでした。

「手作りって凄いな! いつ作ったの!?」

「昨日の夜、練習が終わってからです」

「マジでか、女子力高いな!」

「いえいえ。ですので、今日はこれを飲んでください!」

「わかった。それじゃあ、学校に行こうか」

 こうして、そうして、どうして、ボクたちは今日の試合会場である桜辰女子高等学校に向かうのだった。



 練習試合を行う際、会場校になりがちなのは移動の都合上、部員数が多い方だと思うのだが、今回は何故か、うちの学校が試合会場校となった。

 会場校になったらなったで、それもまた面倒ごとが増えたりもする。

 相手チームのベンチをセッティングしなければならないなどの準備を会場校として、全て整えなければならないからだ。

 移動も大変だが、会場も会場で大変である。

「おはようございまーす」

「おはようございます」

 ボクと湊が体育館に入ると、そこには既に登校していた相葉の姿があった。

「あ、おはよう…」

 相葉の声はやはり小さい。

「おう、来たか。んじゃあ、折りたたみ椅子とタイマーと、得点ボードの準備しろ」と、神坂先生。

「はーい」

 折りたたみ椅子が綺麗に並べられ、タイマーがセットされ、試合でしか使わない得点ボードが準備されると、いつも練習で使っているはずの体育館が、体育館のはずが、いつもとは違う緊張感を漂わせているように感じる。

 そこに大隈もやってきた。

「おはよう」

「おはよう」

「おはようございます」

「おはよう…」

「遅いぞ!」と、先生は怒るがそもそも姿を見せない漆原のことを考えると、時間までに来たのは褒められることなのではと思ってしまう。

「あの先生」

「ん? なんだ?」

「漆原は大丈夫なんですか?」

「ああ、大丈夫だろ。アイツは来るよ」

 妙に信頼しているのはやはりキャラが被っているからなのだろうか?




 それからしばらくして、漆原よりも先に対戦相手である翠央すいおう高校の選手たちが到着してしまった。

「おはようございます!」

 部員たちをいかにも束ねている部長の威厳を纏った厳格な女子生徒が声を張り上げる。

 その声は体育館内に響き渡った。体育館内を駆け巡った。駆け抜けた。

 そしてそれに続いて部員たちもまた大きな声で一斉に挨拶をした。

「おはようございます!」

 まるで合唱でもしているかのような大迫力。ボクたちは既に試合が始まる前から明らかに、あからさまに、圧倒されている。

 翠央の選手たちの挨拶によってさっきまでの、先程までの緊張感は生温いものだったと気付かされてしまうほどに、体育館全体が引き締まる。

 部員たちの横に立っている老人、おそらく監督なのだろう。

 そして翠央の部員たちは部長の掛け声一つで、神坂先生の元に集まる。

「監督に挨拶だ! 急げ!」

「はい!」

 その見事なまでの、その完璧なまでの、集団行動に緩い、緩み切っている、私利私欲のために、金のために、バスケ部の顧問をやっている神坂先生も唖然としている。

「あ、え、あ、そういう感じ? いやぁー、照れるなー」

 お前が照れてどうするというものである。

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