第四章 放送する
さあ、そろそろ主人公が活躍してきます。
面白いのはここからですよ〜!(そういうのフツー自分で言うかよ)
職員室からでてすぐに、一年生の男子が倒れていたの発見した。
すぐさま駆け寄って、心肺蘇生法の授業で習ったことを活かし、まずは呼吸を調べる。
「スーッ ヒュー スーッ ヒュー」
と、小さく息をしている。
よかった、死んではいない。
心臓に耳をあて音をきくが、
「ドッ ドド ドッ ドド」
と、普通に動いている。
腹を動かしているところからして、腹式呼吸だろう。
「朝でーすよー起きてくださーい」
と自然教室の時の先生の真似を耳元でしたら、「んん、、」といって起きだした。
寝ていただけか。心配させてくれて、いい迷惑だな。
でもいくら眠くても床で寝るのは異常だ。
もしやと思い歩くと、他の生徒達も死んだように床で眠っている。
おっと、本来の目的を忘れるところだった。とりあえず放送室まで行くことにしよう。
そう思い、俺は放送室へと走っていった。
放送室についた。放送室は停電の影響で暗いが、ドアを開けておけばものは見える。
機械の操作方法は近くのメモ帳をみればわかったし、放送室は停電でも少しの間使えるらしい。
さて、一旦放送することを整理しよう。
まず寝ている生徒を放送で起こす。
最初の人がすぐ起きたことだし、おそらくみんな起きてくれるハズだ。
そしたら学級委員に指令を出し、体育館に集まらせる。
とりあえずここまでだ。
深呼吸をし、マイクの電源を入れる。
こんな状況だが、俺はふざけたりするのは絶対に忘れない。
「えー、みなさんごきげんやう! 市原です! 体育担当の須田先生からの伝言です! 起きてくださーい!あーさーでーす、、、よ! 緊急事態です! 学級委員はクラスの人を引率し、体育館までお越しください! 先生方もお願いします! 繰り返します! 先生からの……」
三回ほど繰り返したあと、マイクの電源を切った。
先生の伝言なんかじゃないが、俺が言ったところで動いてくれるかどうか怪しいのでさっきの先生の名前を勝手にださせてもらったが、本人が消えたのだから本人から文句はいえまい。
ふうーとため息をつき、職員室にがてら体育館へと階段を下った。
そうして職員室で体育館の鍵を取り体育館へと直行した。
次回
第五章 好奇心に負ける(仮)