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私は?

作者: アーサー・リュウさん

なんとなく虚無感を表現したくものの20分程度でさささと書いたものです。

毎朝目を覚ますと見慣れた世界が広がっていると思ってたら、そこはいつもと違う風景がある。


「あもーお父さん。おきたらだめでしょ」


という老婆が毎回私の横について色々ちょっかいなのかお節介なのかわからない事をしてくれる。

行かないといけない、仕事があるんだ....



あれ、でも何か変だ?


私は何をしていたのだろうと思い出せないでいる。後ろを振り返ろうにも何もない白いキャンバスと青い空が見える空間のいるようだ。


一瞬目の前に見えた、

愛しい人も大切な人も何もかもがロウソクの炎のようについてはゆらゆらと陽炎にように揺らめいてふっと息を吹きかけられて姿を消していった。



思い出したいのに思い出せない。

だけど、なんだか何を思い出そうとしていたのかも忘れてしまう。


「あーお父さんお名前は?」


そう、道を歩いているとお巡りさんに声をかけられた。


「名前ねー」


私は何かを言おうとして、ふと言葉を詰まらせて涙を流した。


「あれ、思い出せない。お巡りさん?私はどうしたんでしょう?」


首を傾げて必死に思い出そうとしても何もわからない。涙を流して待っていてくれたのはお節介焼きの老婆と中年の夫婦だった。


「もー、探したのよ!」


そう彼ら入って、ほんのり笑みを浮かべて嬉しそうにしていた。だけど、わたしには何がどうなったのかわからない。


気持ちを共有したいことはわかるが、喜ぶことができなかった。


ぽっかりと胸に穴が開いてそこに夕日の西陽が通り越して胸に穴の空いた一人ぼっちの私を写していた。


わからない...


何もない空間にいるそんな気がする。周りには知らない人たちが喜怒哀楽をしてくれる。だけどその理由がわからない。


感情も出せない。分からないからだ。

ぽっかりと穴の空いた胸に私は手を置いて何か込み上げてくる感情をそっと解放したかった。


寂しい?

悲しい?

怖い?


どれも分からない、私がどれを選択したらいいのかわからない。

でも、気がつけば真っ暗な夜になっていた。


さて、寝る時間だ。

布団に入って目をつぶろう。


いつもの場所で眠る。

結構ささと思いつきで書いたので色々あるとは思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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