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柔木メイ 6

メイの大冒険が始まったのだ!!


メイはエレベーターを降りて施設の玄関を出た。そして回れ右をしてテレビで見た忍者のマネをしながら30歩進んだ。そしてまた回れ右をして細い道をシュタタタっと300歩程進んだ。更に回れ右をして細い道を30歩進んだ。


メイは誰もいないのにドヤ顔を決め、地面を見た。


メイ(私は知っている・・・!)


メイはなんの変哲もない壁の1ヶ所を指で押した。すると壁が開きカードリーダーとパスワード入力画面が現れたのだ。


メイ(私は知っている・・・!!!)


カードを通し10桁の数字とアルファベッドを打ち込むメイ。





前日


マリオン「僕知ってるよ。」


メイ「は?」


マリオン「僕お父さんが居るとこ知ってるよ?」


メイ・リング「は!?嘘つかないで!」


マリオン「だって前お母さんと行ったし、」


メイ「えー!!!ずるいよ!!」


マリオン「前って言っても4年くらいまえだよ?」


リング「4年前ってお前1歳になってないじゃん!!」


マリオン「だって覚えてるんだもん。」


リング「それ絶対・・・」メイ「いやリングまて、、マリオンの頭脳はうちの家系でナンバー1よね?」


リング「まあ5才にして新聞のセンター試験に挑戦している奴はマリオン位だと思うよ。」


メイ「じゃあまじかも・・・」


リング「信じるの!?姉ちゃん!?」


メイ「信じるも何もお父さんが何処にいるかなんて検討もつかないもん!行くだけ行くわよ!それにマリオンが私達に嘘なんかつかないのリングもわかってるでしょ?」


リング「まあね。」


マリオン「お父さんはこの建物の中にいるよ。お母さんもいつも居るよ?」


リング・メイ「ええええええ!!!!!!」


マリオン「だってさ、ここって他の建物に隠れて裏側にいけないよね?」


リング「まあ、まあそれに裏側に行っても壁しかないよ?それにその裏にも建物があって狭くてジメジメしてるから行きたくないよ」


マリオン「狭い道を通って裏まで行くよね?それまでの道のり結構長くない?」


メイ「長い!めっちゃ長い!」


マリオン「この建物エレベーターから1階につき1世帯しか入ってないのに大きすぎない?」


メイ・リング「あ・・・」


そもそも柔木一家の部屋とは4LDKで結構広いがどう考えても建物の大きさはその何倍かある。しかし玄関のエレベーター以外には緊急避難装置しかない。入り口が何もないのだ。


メイ「じゃあその私達の入れない場所にお父さん居るの!?」


マリオン「そう。」


マリオン「裏側の壁には明らかに色が違う壁があるんだ。それはフェイクで、その色が違う壁から20歩進んだところを色々押せば何か出てくるよ。」


マリオン「お母さんはそれにカードを入れてからパスワード押してた。」


メイ「カード?パスワード?それがなきゃ無理っぽくない?マリオン君?パスワードも覚えてらっしゃる?」


マリオン「見えんかったし。」


メイ「そうよね。」


リング「うーん。」


メイはリングの態度が変わったのに気付いた。これは知っているが言ってもいいものか、と思った時の態度だった。


メイ「リング!頼む!知っているんでしょ!何か!」


リング「俺は、知りはしないよ。」


メイ「お願いリング!お父さんに会いたいの!!」


リング「・・・わかったよ・・・お母さんの机にカードキー多分ある・・・スペアかな。」


メイ「マジッ!?あっ、でもパスワードないか。」


リング「んっ」

リングは家のパソコンを指差した。


メイ「何よ。」


リング「見て!」


メイは目を凝らしてパソコンを見た。パソコンの電源はついていない。


メイ「ん?」


パソコンの隅に付箋が張ってあり10桁の数字とアルファベッドが書いてある。


メイ「あっ・・・まじ・・・?」


リング「多分・・・」


メイ「お母さんってもしかしてうちらを超子供扱いしてる?」


リング「まあ子供だしね。」


メイ「うちのセキュリティ事情がヤバイことがわかったね。」


マリオン「うん。」





建物裏


パスワードを打ち込むとはじっこの方の鍵のかかったマンホールのようなものが開いた。


メイ「おいおいマリオンまじか!まじありがとう!!!」



メイ出発から5分で潜入成功!


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