ヒーローの姿 4
マスクはジュウの攻撃の種がわかると少し冷静になった。なった瞬間に口から粘着性のある液をプッと吐き出した。ジュウはまた投げてマスクは倒れた。しかし液は豪胴着にしっかりと当たり豪胴着とジュウの体を溶かし始めた。
ジュウ「なっ・・・!」
ジュウは耐えてはいたが、豪胴着を失い、体にまた火傷を追った。なんとかダイダラ腰帯は残っていた。先ほど受けた背中の火傷と正面の火傷で全身はボロボロだった。
マスク「ふん!!」ジュウの一瞬の油断をつきマスクは距離を取った。ジュウの電光柔道の攻撃範囲を越えてしまった。ジュウは1度技を見られていることから白・緑での距離詰めが使えないも同然となる。
ジュウ(仕留め損ねた・・・!!!)
マスク「抜けたあ!!いやあ・・・素晴らしかった・・・ジュウ道君、君は本当に強い・・・!!一定の条件を満たした時の君のポテンシャルはもしかしたら全てのアンノーンを越えるかもしれん!!!」
ジュウ「そうかね。」
マスク「その胴着を溶かした今!私が勝つ可能性はどれくらいだ?」
ジュウ「多分かなりあるんじゃないか・・・」
マスク「そうだろうな!!君の背中を見ればわかる!!君は生身では私の光のダメージをしっかりと受ける!これから私が光を放ちまわりの人間を殺しながら遠距離戦法に切り替えれば君はほぼ勝てないな・・・?」
ジュウ(・・・・・・間違いなく負けるだろうな・・・)
マスク「・・・だがな!!!!!!!!そんな勝ち方でアンノーンのプライドを守れるのか!!!?」
マスク「否!!!!!アンノーンは人間よりも上級な生物!!!アンノーンの頂点となり得るこの私が、この私がそんな勝ちかたを望むと思うのか!?私はアンノーンのプライドを守れる!!!!!行くぞあああああ!!!!!!!!」
マスクは全身に触手を巻き付かせる。触手をただ巻き付けるのではなく、触手が幅50センチ程の平らな形状に伸ばされ、それを布のように何重にも巻き付かせる。いつの間にかマスクは黒系戦隊ヒーローのような見た目になった。
マスク「全身触手ラバースーツ、超衝撃吸収型。さらに、光の膜。」
マスクはスーツの回りに光を纏う。全身触手ラバースーツには細かい無数の穴があき、そこから光を放っている。
マスク「この光は発射口から距離が近いほどに強くなる。そしてこの光は熱に特化している、濃縮された熱だ。」
マスク「いけるか?ジュウ道。君の得意な範囲内で君を殺す・・・!!」
ジュウ「・・・」
マスク「はっ!!!」マスクは空高くジャンプした。
マスク「ではこの光で全て燃やすので、今度の今度の今度こそ・・・!!さよならだなジュウ道!!!」
そういうと手を横に広げ頭からジュウ道に突っ込むマスク。
マスク(例え投げられてもジュウ道へのダメージは避けられん!まず間違いなく1回の投げで手は使えない!!さらに先ほどのダメージならこのラバースーツで全て吸収可能!!1回で殺せなくても2回目で殺せる!!詰みだな・・・!!!)
ジュウ(マスク・・・あんたならもう1度この場に来てくれると思っていた・・・アンノーンだが、男の世界は変わらない・・・!!!!)
ジュウはマスクを見上げながら告げる。
ジュウ「クラフト」
AI「クラフト!絶対不破の床!!」
ジュウの半径5メートル角で床がせりあがる!!ジュウはその床の上でマスクを見つめた。
ジュウ「電光・・・一本背負いの型。」
そういうとジュウもマスクを捕まえに飛び上がる。