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ヒーローの姿 3

ジュウ道には3つの武器がある。


その1 豪胴着


豪胴着に防御力はほぼないと言っていい。軽さを重視した布で出来た見た目は普通の空手、柔道で使用される胴着。しかし特殊な繊維を編み込んでおり、熱、斬撃に強い。これはジュウ道が遠距離攻撃を持たない、超近接型の戦闘スタイルを得意とするためだ。広範囲の遠距離攻撃は実弾、ビーム、斬撃飛ばしが多く、接近する前に倒されてしまうことがあったため開発された。よって衝撃によるダメージは、全て受ける。ただ衝撃だけなら体が耐えられるからという理屈だ。


その2 ダイダラ腰帯


ダイダラとはアンノーンの1種である。アンノーンの中には「アンコモンアンノーン」通称「あこのん」というアンノーンが存在する。これは稀に現れるアンノーンであり、雑のんより少し強い程度のものが多い。しかしスピードが速い。そして特殊な能力を使う。あこのんはほとんどの個体が違う能力を持っている。そしてあこのんの素材を使用することで強力な武器をクラフト出来る。ダイダラは体から生えた毛の色を変化させ、それに合わせて自身のパラメーターを振り分け戦況を変化させるものだった。その毛を採取し、帯に織り込んだものがダイダラ腰帯である。本体以上の力を出す力もあるらしいがリスクを生じる。

ジュウ道は色毎に名前をつけた。


移縮の白・・・高速移動。しかし攻撃力、防御力はほぼなくなる。ただただ距離を詰めるか逃げる為に使用する。


不動の緑・・・自身固定。防御力は通常通り。身動きは出来ない為攻撃力はない。ただただその場に踏ん張る為に使用する。


技刻の茶・・・反射能力上昇。状況を見極めることと瞬時に適切な技を出す。パラメーターでいう「かしこさ」を高めた状態。技の刻と名付けたのは相手の攻撃よりも頭の反応時間が速いため相手の攻撃が遅くすら見えるためだ。またそれにより技のスピードがさらに上がったからだ。



その3 電光(ライトニング)柔道


ジュウ道の技はただの柔道である。マスクが攻撃しているのはあくまで初手だけである。腕が何本あろうと、どれだけ速かろうと初手はある。初手に合わせて技を出して倒した。それだけである。電光柔道は名前の通り速い柔道である。ジュウ道はただただ自分の好きな柔道を極めた。柔道の強い選手は技の型に入るまでが速い選手が多い。ただ力があるだけの格闘技ではない。それを人間を越える力と努力と修行により、人間のスピードを越えすぎた柔道が完成した。電光柔道は技刻の茶を発動した場合、これまでのジュウ道の経験と技をフルに生かすことが出来た。それによりほとんどの生物が目視できない程の「投げ技」を実現したのだ。


マスクの戦闘スタイルは殴りあいや、武器を使った戦いではほとんどのヒーローが負けると思われる。さらに少しでも距離を取った場合には触手の光があった。接近戦で負けるビジョンが浮かばなかった。しかし「投げ技」で、全て初手を捕らえられた場合、32本腕があってもなにも関係がなかった。投げ技で1度ずつ技がストップしてしまうこともマスクには相性が良くなかった。さらにジュウ道が距離を取るどころかジュウ道が距離を取らせてくれなかった。


マスクは18回倒された。その図を理解するのに18回もかかった。


マスク(そうか・・・そんな技術があるとは・・・人間はなんて・・・なんて素晴らしい・・・そして・・・なんていう屈辱なんだ・・・)


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