アンノーン出現 3
落雷「サリンジャ!!!!」
サリンジャは吹き飛ばされた。吹き飛ばされる瞬間カウンターを放っていた。
サリンジャ(・・・くっ・・・意識を・・・効いた・・・か?)
カウンター気味に放った爆裂手裏拳は5発。一瞬で叩き込んだ。
寄生アンノーン「ほう・・・人間でこんな反応が・・・できるのか?」
サリンジャ(ふっ・・・少しは効いたか・・・あっ・・・)
サリンジャは意識を失った。
落雷「サリンジャ!!」
寄生アンノーン「お前も少しはやるのか・・・?少なくともこいつよりは強くないとダメだよね?」
落雷「・・・一緒にするな・・・同期のエース・・・見せてやるよ!!」
落雷はボルトボルトを構える。ボルトボルトはナット型のハンマーが棒の両端に付いている。落雷は少し小柄でスピードタイプと思われがちだが武器は大味。からだ全体を使ってボルトボルトを振り回す。落雷の名は巨大なハンマーを上空から一直線に撃ち抜く姿からつけられた。
落雷のボルトボルト使用時の馬力は36程だった。
落雷「馬力105だとか関係ねぇ!戦いはパワーだけじゃないって所、見せてやる!!」
寄生アンノーン「馬力?ああ、私のパワー計ったのか?105?さっきの攻撃が?そうか・・・少し触れただけだが、馬105頭分もあるか・・・少し嬉しい!もっと計れ!!」
落雷「うわああああああああああああ!」
第2支部
ズン!!と寄生アンノーンが地盤に攻撃した音がモニター越しに聞こえてくる。
オペレーター「現在の攻撃、180馬力・・・」
ズン!!
オペレーター「260・・・」
ズン!!
オペレーター「310・・・」
オペレーター「落雷さん・・・」
総監督「ジュウを現地にクラフトしろ・・・」
スタッフ「ジュウさんは・・・!!」
総監督「あいつもヒーローだ!!何とか乗り越える!だから・・・転送しろ・・・」
第2支部休憩室
ジュウ「うわあああん!!うわあああん!!僕はメイに嫌われたあああ!僕は、あんな姿誰にも・・・誰にも見せたくなかあったのにぃ!!なあんでえ!なあんでよお!!」
後輩「ジュウさん!!しっかりしてよ!!ジュウさん!」(全然聞こえてない・・・これが・・・強さの副作用なのか・・・?でも今はジュウさんしか、落雷さんが頑張ってるのに!)
後輩「落雷さんがヤバイんです!ジュウさん!しっかり!」
ジュウ「うぅ・・・メイ、メイ・・・ごめんよ・・・ごめんよ・・・」
後輩「ジュウさん!聞いてますか!!落雷さん死んじゃいますよ!!」
ジュウ「メイ・・・ごめんよ・・・うぅ、うわあ・・・うぅ・・・」
ジュウはただ頭を抱え、床に踞り、ただメイ、メイと泣き叫ぶだけだった。後輩の声も、落雷のピンチも何も届かなかった。
後輩「おいあんた!何の為に鍛えてんだよ!守るためじゃ!!」
後輩が言い終わる前に休憩室に入ってきたスタッフが止めた。
スタッフ「あなたもそのうちわかるわ・・・ジュウさんの苦しみは強さの対価よ・・・あなたもそれくらい強くなれればね・・・!」
後輩「は・・・はい・・・」
スタッフ「ジュウさん・・・戦えなくてもいいです・・・でも命令なんです。すみません・・・クラフトします・・・すみません・・・」
ジュウ「メイ・・・メイ・・・」
ジュウは踞ったまま現場にクラフトされた・・・