アンノーン出現 2
サリンジャ「クラフト!」
AI「クラフト!超振動日本ブレード。」
見た目はただの日本刀が鞘ごとサリンジャの腰に転送。ヒーローは得意とする武器をマイページからクラフトすることが可能。アンノーンから得た素材を利用して武器を更に強化することも可能である。転送は支部のオペレーターが管理している。
サリンジャ「決める。」
サリンジャは武器を得意とする。雑のんは攻撃パターンの単純さから距離さえとれば十分なタメ攻撃が可能。サリンジャは居合いの構えをゆっくりととり、いつもよりも腰を落とし力をためた。
サリンジャ「超振動ブレード居合い、7の形・・・」
プウウと細かく振動音が鳴り響く。アンノーンは気がつかず物を破壊し続ける。しかし、ランダムな動きは一瞬でサリンジャを攻撃範囲内に捕らえた。
アンノーン「がああああ!!!!」
アンノーンが腕を上げる時にはサリンジャはアンノーンの3歩後ろを歩いていた。
サリンジャ「ただの横切り・・・」
アンノーンは腰から真っ二つになりその場に崩れた。
アンノーン「が?」
メイにはサリンジャが何をしたのかさえ見えなかった。
メイ(これはあとでスーパースローで確認するやつだ・・・)
アンノーンを倒したのを確認すると、落雷も安心した笑みを見せサリンジャに話しかける。
落雷「ちょっとびびった?いつもより切り口が荒いよ?」
サリンジャ「違いわからんだろ!」
落雷「あそう?それよりなんで爆裂手裏拳使わないんだよぉ!!あれ見たくて譲ったのにぃ!」
サリンジャ「・・・」(そんな、大技使ったら本気出したみたいだろうが!!!)
メイ(なんで爆裂手裏拳使わないんだよぉ!!!!)
対アンノーン用生物兵器第2支部
「サリンジャ!アンノーン撃退しました!!!」
「よし!!!流石だ!」
オペレーターはいつものように帰還を告げようとした。しかし違和感・・生体反応が消えていると思った。いや確かに消えている。
「・・・ん?」
頭を確認、死んでいる。生体反応ゼロ、間違いない。しかし真っ二つの下半身から・・・何か小さい生体反応が出ている・・・
オペレーター「下半身から生体反応!!」
広場
落雷「生体反応!?」
カマキリから出てくる針金虫のような細長い物体が切れ目からゆっくりと出てきていた。それはほんの数秒で交わり人の形を作った。人間と全く変わらない形で、人間の顔をして、人間の手と、足をもつアンノーンに変化した。
オペレーター「・・・人型です・・・」
変化したアンノーンはニヤリと笑って「私弱っ!!」と言った。そしてサリンジャの後ろに移動した。
サリンジャ「・・・!!」(音も気配もなく背後に!!)
寄生アンノーン「雑魚切るの気持ちよかった?」
サリンジャ「・・・!!」(会話できるだとっ!!!!)
サリンジャは全力で寄生アンノーンから距離をとる。寄生アンノーンはヘラっとした顔をしてビビるサリンジャを見ていた。
寄生アンノーン「闘うか?私は・・・強いぞ・・・!!」
すると針金虫のような触手が両腕に螺旋状にからまる。肩から手まで絡まると、一気にプレッシャーが高まった。
落雷・サリンジャはこんなプレッシャーを感じたことはなかった。二人にはアンノーンからオーラが見えた。
落雷「・・・人型・・・!!!!やっべーな・・・サリンジャ!!本気出すしかねぇぞ!!!!」
サリンジャ「・・・人型・・・!!!やるしかないか・・・」
メイは二人の顔付きがいつものヒーロー達の顔付きではない事がわかった。
メイ(ダメっ・・・!!あんなやつテレビでもみたことないよ!)
落雷・サリンジャ「クラフト!!」
AI「クラフト!ボルトボルト!」
AI「クラフト!爆裂手裏剣グローブ」
対アンノーン生物兵器第2支部
オペレーター「人型はあの二人では多分・・・総監督!!あの二人死にますよ!!!!」
総監督「ジュウは?」
オペレーター「ハイパーネガティブです・・・」
総監督「コウに何とかしてもらえ!!」
オペレーター「しかし・・・コウさんは今居ないんです・・・」
総監督「なんだと!?」
ドン!!
モニターではサリンジャが張り手で吹き飛ばされている。
オペレーター「・・・!!!!」
オペレータ「アンノーン推定馬力105・・・??」
総監督「・・・!!!間違いじゃないのか!?」
オペレータ「サリンジャ!動けません!!」
総監督「まさか!!・・・一撃・・・?」