日常から
初投稿で右も左も分かりませんが、宜しくお願いします。m(__)m
父レヴィ フィリップスは、勇者だった。
在り来たりな、武勇伝。姫と、頼れる仲間達で冒険し、魔王を討伐する。そんな在り来たり。
しかし、魔王を討伐してからが、父の現状に影響した。
普通なら、魔王を倒したことにより国から称えられ姫と結婚。王として迎えられ成り上がりとして栄華を極めたはずだった。
そう、『はずだった』のである。
父は姫とではなく、仲間であり世間からは忌み嫌われる存在、グリーヌ族の娘と結ばれた。
王国はそれを良しとしなかった。王族の結婚を破棄しただけでなく、邪教徒の娘と結ばれては、王国の面子が丸つぶれである。
王国は、件の娘 ソフィアを、勇者をその身で蠱惑したとして、宗教裁判にかけ一方的な判決を下した。
『グリーヌ族は女しか産まれず、卑しくて、色香で男を堕落させるサキュバスのような存在、勇者を騙し王国に対して忘恩で崩壊させようとした。この罪に神は、【本来の姿に戻すべく皮剥の刑とすべし。】とされた。』
レヴィは、それに反対し単身で王国に乗り込み、王国軍を撒きながらソフィアを故郷まで見事連れ帰り、グリーヌ族の村で子を成した。
その子どもが僕 チェイス フィリップスと、妹 ステラ フィリップスだ。
今このときの家族はとても幸せだった。狭いながらも家族で集まって食べられる食卓、家族で寝た寝室、近所の子達と暗くなるまで遊んだ記憶。何物にも代えられないそんな平凡。
しかし、その日常にも終わりが迫っていた。
読んで見て、解らなかったこと、間違っていること、こうしたらいいなどの率直な意見を感想で教えていただけたら幸いです。m(__)m