接近
由紀ともっと仲良くなりたい。
次会ったとき、絶対に連絡先を交換しよう。
僕はそんな事を思いながらSNSを開いた。
すると一通の友達申請が来ていた。
誰だろう。
見てみるとそれは「ゆき」と言う人物だった。
「え!?」
僕は嬉しさと驚きでつい声が出てしまった。
プロフィールを見てみると、案の定、沢田 由紀だった。
僕はもちろん承諾した。
僕は由紀にメッセージを送った。
「友達申請ありがとうございます!沢田由紀さんですか?」
すると、数分しないうちに返信が返ってきた。
「沢田由紀です!ゆきで良いよ!」
可愛らしい絵文字付きで僕はとても舞い上がっていた。
「じゃあ、ゆきさんで良いですか?」
僕はそう送った。
「敬語じゃなくていんだよ?(笑)」
由紀が返してくる。
「じゃあゆきさんよろしく!」
僕が返す。
「あ、そう言えばもう少しでバレンタインデーだね!チョコレート食べれる?(笑)」
由紀がそう送ってきた。
そう言えば今日は2月7日。
バレンタインデーまであと一週間だ。
僕はチョコが貰えると思い、一人テンションが上がっていた。
「食べれる!」
と、まるで子供のような返信をしていた。
「可愛い(笑)つくってあげるから食べてね(笑)」
由紀から返信が来る。
「ほんとですか!?楽しみにしてます!」
僕はそう送った。
それから、テニスの話や学校の話や最近のTVの話、たわいもない話をした。
そして、2月13日の夜。
「明日、公園に来て!」
由紀がメールを送ってきた。
「おっけー!」
僕はそう送った。
僕はとても緊張していた。
メールのやり取りをしていたけれども、二人きりで会うのは初めてだったからだ。
2月14日の夕方。
僕は公園に向かった。