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この連載作品は未完結のまま約5ヶ月以上の間、更新されていません。

アザレアプロット~70年の眠りから覚めた魔女は失われた記憶をたどる。~

荒々しい轟音を立て、町を飲み込もうとしていた、魔力渦は、突然、急激にその力を失っていった。
町は、間一髪で厄災を逃れることができ、町の人々は歓喜していた。

しかし、町に響く、歓喜の声とは裏腹に、青年ニゲラは、魔女アザレアを抱きしめ、彼女の冷たくなった体温を感じながら、嗚咽していた。

「僕の責任だ...。僕がアザレアを...アザレアああああ!」

魔女アザレアは、自身を贄として、ニゲラの故郷の町を魔力渦から死守したのだった。
邪悪で、巨大な魔力渦のエネルギーは、魔女の身体でさえも、耐えうることができないほど、すさまじい力だったのだ。

旅路をともにしていた仲間が、昏睡状態に陥り、カトレアとレスターは、茫然と立ち尽くしていることしかできない。

「君を愛していたのに...。伝えられなかった...。何もしてあげられなかった...。」

ニゲラは愛する人を強く、抱きしめる。
しかし、彼女の冷たく青白い、生気のない顔面を目にして、以前の彼女がもう帰ってこないことを悟った。
愛する彼女は、もう、彼に笑顔を向けることは二度とないのだ。

カトレアは、ニゲラの腕の中で眠る、アザレアを目にして、声を失った。
レスターは、依然として、茫然と立ち尽くし、目の前の出来事を理解できずにいた。

アザレアは、彼らにとってかけがえのない旅の仲間だった。
アザレアのなしでは、ここまで、旅を続けることとはできなかった。

しかし、ニゲラは、なすすべもなく、強く握りしめた拳を、ひたすら地面に打ちつけている。泥だらけの手のひらには、爪のあとがにじみ、痛々しい傷ができている。

ニゲラは、何もできなかった。

――あれから70年の時がたち、アザレアはついに覚醒する。

しかし、アザレアは長い眠りの影響でかつての旅の記憶を失っていたのだった。そして、ニゲラのことも...。.
目覚めと失われた記憶
2025/03/22 15:28
70年ぶりの再会、そして疑惑
2025/03/24 07:00
師と弟子、記憶の片鱗
2025/03/25 20:04
旅立ちの決意、別れの足音
2025/03/26 17:40
記憶の丘
2025/03/26 22:36
師と弟子
2025/03/27 22:37
旅立ちの朝
2025/03/28 21:22
旅立ち
2025/03/30 08:50
異形の力と魔女
2025/03/30 15:50
それぞれの想い
2025/03/31 18:29
夜襲と最強のエルフ
2025/03/31 20:22
王都ボンゴレの門にて
2025/04/01 20:36
忍び寄る影
2025/04/02 20:32
暖かい歓迎
2025/04/03 19:36
見えない脅威
2025/04/04 21:25
平穏の終わり
2025/04/05 13:54
不気味な来訪者
2025/04/07 20:32
老兵の目覚め
2025/04/08 21:16
同胞の怨念
2025/04/09 22:19
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