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第94話 異変に気づくとある冒険者達




───その頃、位置は南東部。


 依頼者を先頭に、とあるAランク冒険者パーティーは魔族の討伐クエストに赴く為、魔族の根城を目指し、洞窟の道を歩いていた。


 リーダーの冒険者は不敵に言う。


「魔族との戦いなんて、腕が鳴るな…………」


「はい、仲間達と共に冒険者としての高みを目指せますし、光栄ですっ」


 槍使いの冒険者は槍を担ぎ上げ、暑苦しく笑う。


「私は丁度、対悪魔の矢を試したかったところです。そして倒した魔族の素材で、色々な状態異常の矢を鍛冶屋で作ってもらい、今後としてアーチャーとしての腕をアップさせたいのです」


 弓使いの冒険者は理想を語る。


 すると魔導師の冒険者は冷静な姿勢で口を開く。


「君達、自分の理想を語るのは良いが、まずは目の前のクエストに集中してはどうか?破格の報償金だから命の危険と言うものをだな…………」


「ははは、また始まったよ。エドの説教が…………」


 リーダーの冒険者はエドと呼ばれる魔導者の冒険者の説教に、クスクスと笑う。


「エドよ、俺達はAランクの冒険者だ。実力があるし、これまでの修羅場だって乗り越えてきたじゃないか?」


 槍使いの冒険者は槍を担ぎ、落ち着いた口調で微笑みかける。


「トーマスよっ、私はパーティーの為を思って心配をしていてな…………」


「まあまあ…………そんな神経質になっていたら、エドが危ないんじゃない?。初めの頃、討伐クエストで詠唱中にモンスターが突っ込んできて、パニックになったんじゃないか?」


 弓使いの冒険者は指摘。


「マックスよ、嫌な事を思い出させるのではないっ!!」


 エドはムキぃ~~となり、弓使いのマックスに指を差す。するとリーダーの冒険者は冷静な言葉使いで目を配らせ、ロングソードを構える。ちなみに刃身に対魔属性が宿り、準備万端だ。


「じゃれるのはその辺にしとけよ。気を抜いたら、死ぬぜ…………」


 リーダーのシリアスな一声により、他の3人は戦闘体勢に入る。ちなみに名前はレオナルド。


「もう少しで、到着します」


 そして依頼者を先頭に、しばらく洞窟の中を進むと最奥にたどり着く。


───洞窟の最奥は広大な鍾乳洞のような景色となり、禍々しい雰囲気を漂わせていた。人の形を意識したような曲がりくねった植物が地面から生育し、鍾乳洞の壁には卵のような水晶が露出し、血管のような肉腫がドクドクと脈を打ち、まさに伏魔殿パンデモニウム


 この景色に、冒険者レオナルドは青ざめる。


「おい、ここって…………」


「確か、魔族と人間の不干渉地帯じゃないのか?」


 弓使いのマックスは言う。


───すると、フードで表情を隠した依頼者はニヤリと笑う。


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