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第89話 魔女の里秘伝の露天風呂



「はぁ~〜〜〜〜いい湯だぁ………」


 宗平そうへいは肩まで湯に浸かり、天に昇るような声を吐き出す。ただの湯加減ではなく、鉛のように固まる全身の疲労が氷のように融解していくような感覚だ。



───それは十数分前、マクスウェル家の賑やかな会話により、エバとレイナのゴタゴタに巻き込まれ、心身と共に疲れた宗平そうへい


 そしてリビングにて、マクスウェル家の大黒柱のアダムはある事を紹介し、説明する。


「魔女の里秘伝の風呂ですか?」


「そうだ、それは里に伝わる秘伝の露天風呂なんだ。ソーヘイは日頃から畑作業をしているらしく、その恩と労いとして、入ってもらいたいのだよ」


 アダムは言う。


 そして、アダムと一緒に歩き、里の中にある露天風呂に案内される。場所は里の西側に位置し、ゴツゴツとした岩壁に囲まれ、洞窟のような入口をしている。


 その洞窟の中を進んだ先、木々に囲まれた露天風呂が広がる。


「これは………何とも凄い景色ですね?」


 宗平そうへいは驚く。前世で見た高級旅館のような露天風呂、それは全てにおいて圧巻だ。


「これはマクスウェル家による労いだ。湯船には里秘伝の薬草が使われていてな、疲労も取れるし俺も入っている。是非とも入っていってくれ」


 アダムは気前よく言った。何故なら引きこもる愛娘のエバを、父親として一番心配していたからだ。引きこもる愛娘に、自分が説得してもダメでどうしようも無く、そこで現れた宗平そうへいには感謝しきれない恩がある。


 案内を終えたアダムは(それじゃ、自分には用事があるから)と、その場から立ち去る。


 



「これは、何とも凄い湯加減だな………」


 湯船からモクモクと立ち昇る湯気、そして全身に染み渡るような湯加減。前世で利用した銭湯の湯とは比べものにはならない。


「そうなんですよ。露天風呂には魔女の里にしか使われない秘伝の薬草が使われているから、普段から農作業で疲れているソーヘイさんには最適だと思います」


「そうなんだ〜〜〜………って、何でアリシアが?」

 

 宗平そうへいが横に視線を向けたらアリシアも入っていた。


「何でって、ここ混浴ですよ」


 アリシアは言った。


 隣にアリシア、状態は全裸。宗平そうへいは視線を反らし、思わず湯船から立ち上がる。


「すまない、今すぐ上がるから」


「待ってください、一緒に入りましょうよ」


 アリシアはグイッと宗平そうへいの腕を取り押さえ、湯船に引き戻す。


「いや、さすがに混浴はマズイんじゃ………」


 すると脱衣所から声。


「ソーヘイさん、発見っ!!」


 脱衣所から出てきたのは全裸状態のミラ。あとリアーナ、エバとレイナ。そして4人は宗平そうへいを取り囲むように湯船に浸る。


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