第88話 アダム・マクスウェル
───宗平達は魔女の里にいた。場所はマクスウェル家の自宅、宗平とミラにリアーナ、アリシアはテーブルに腰掛け、エバとレイナの父親に挨拶に伺ったまでだ。
前に腰掛けている40代前半の男性。身長は180センチに体格は屈強な巨漢体質、腕まくりした太い手首。三角帽子に豪快なひげを生やし、はち切れんばかりの農家服を着用し、職業は木こり作業者と言うところか。
「初めまして、エバとレイナの父親のアダムと申します」
マクスウェル家の大黒柱、アダムは深々と頭を下げる。
「どうも、山下宗平です」
宗平に続き、皆は自己紹介する。
───それは遡ること3日前、宗平はいつものように畑作業をしている最中で、エバとレイナは言う。
「君達の父親が挨拶したいって?」
宗平は秋なすびを収穫しながら言った。するとエバは微笑みながら説明する。
「はい、お父さんが是非ともソーヘイさんに会いたいって」
「そーゆーことだ、覚悟してもらおうか?」
「覚悟ってどーゆー事?」
レイナの言葉に思わず?が頭の上に浮かび、思わず困惑する。
それから、宗平だけでなく、仲間のアリシアとミラ、リアーナを引き連れ、転移の光玉を使用し、来訪した。
────そして現在に至る…………。
「ガハハハハっ、我が愛娘達の仲間達がどんな人達か見ておきたくてなっ…………それにソーヘイと言ったか、お主にはとても返せない借りがある。娘を、エバを励まして外に連れ出してくれた事を、感謝する」
アダムは仲間達を眺め、またしても深々と頭を下げる。
「いえアダムさん、頭を上げて下さい。自分は当然の事をしたまでですから…………」
低姿勢のアダムに、思わず宗平は困惑する。するとアダムは頭を上げ、物を言う。
「するとアレか、ソーヘイ君はエバとレイナ、どっちが好みだい?もしかして付き合っているとか?」
「えっ?…………いや、その…………」
アダムの言葉に、思わず宗平は困惑してしまう。
「もう、お父さんったら…………」
母親のルイゼはクスクス笑う。
「お父さん、その話はいいでしょ?。私はソーヘイさんとはそんな関係じゃないからっ」
エバは顔を赤くし、反論。すると、レイナが宗平の右腕を組む。
「お姉ちゃんがいいなら、私がソーヘイと付き合おうかな?」
レイナはイタズラっぽく微笑み掛け、わざとらしく乳房を当ててくる。
「えっ…………何言ってるんだ?」
ビックリする宗平。あと、他の仲間達。エバは思わずムスッとした表情を浮かべ、宗平の左腕を組み、引っ張る。
「レイナ、いきなりそんな事を言ったらダメでしょっ!!」
「何でよっ!!お姉ちゃんが付き合わないなら、いいじゃないっ!!」




