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第87話 焼き芋パーティー



───リディクラとの会話は大変、疲れた………何故ならかつては敵同士であり、魔族。奴から色々とありがたい情報提供と言う名の他愛のない会話を終え、宗平そうへいは転移の光玉ワープキューブを使い、自宅に戻るのである。


 すると自宅に戻った先、目の前にある光景が広がる。そこにいるのはアリシア、ミラ、リアーナ、エバにレイナ。


「あ、おかえりなさいソーヘイさん………」


 アリシアは笑顔で迎える。目の前では焚き火、落ち葉と薪を使い、パキパキと煙を登らせ、火を燃え盛らせている。


「えっ………と、何をしているんだ?」

 

 焚き火の光景に、宗平そうへいは尋ねる。するとミラは答える。


「何って、焼き芋ですよ。秋といえば、焼き芋ですっ」


 焚き火の中、ミラは木の棒で刺して焼き芋を取り出す。焚き火の中で焼かれたさつまいもは、モクモクと湯気が広がり、香ばしい匂い。


「その………考えたのは私で、さつまいもは保存庫から少し持って来て………勝手に持って来てすいません」


 アリシアは頭を下げる。ちなみに焼き芋をしたいと言ったのはミラでもあり、この前から宗平そうへいが(さつまいもが大量にあるから皆で焼き芋をしたいな)。と、言っていたから良かれと思ってやった………。しかし勝手にやったのはアリシア。すると宗平そうへいは言う。


「いや、全然に構わないよ………そうだな、秋といえば焼き芋だよな。みんなで食べようか?」


 宗平そうへいは微笑み、答えた。


「はいっ」


 宗平そうへいの笑顔に、アリシアは安心したかのように笑う。


───そして、皆は焚き火に当たり、焼き芋パーティー。周囲の木々から生い茂る紅葉、心地よいそよ風が一帯に吹き付け、本格的な秋を物語る。


 焼き芋を両手でパキっと割り、ふんわりとした香ばしい匂い。


「う〜〜〜〜〜〜〜んっ」


 割れた焼き芋から香ばしい匂いを登らせる湯気、頬張り、ミラはあまりの美味しさに絶句。


「うん、絶品。自然の恵みに感謝っ」


 リアーナは焼き芋をモグモグと咀嚼。


「美味しぃ〜ね、お姉ちゃん?」


「そうね、美味しいね?」


 レイナとエバは焼き芋をモグモクと食べ、仲良く肩を並べて微笑みを浮かべる。


 皆が焼き芋を美味しそうに食べる光景に、宗平そうへいは思わず微笑みを浮かべてしまう。何故なら自分が育てた野菜でこんなに笑顔を生み出しているからだ。


 するとアリシアはスッと焼き芋を差し出す。


「ソーヘイさんも、一緒に食べましょう?」


「そうだな、一緒に食べようか?」


 宗平そうへいは、アリシアに差し出された焼き芋を受け取り、両手で軽くパカっと音を響かせて割る。


 モクモクと登らせる湯気、香ばしい匂いが食欲を刺激する。


───そして、皆の笑顔が溢れる光景となる。


 

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