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第78話 魔王様の依頼




───俺の名前はリディクラ、魔界で何処にでもいる普通の魔族だ。場所は北東部の渓谷にある町、ガレスにいる。ガレスという町は険しい谷にある町であり、人工的に削られた断崖絶壁の上にコンクリート製の建物が密集するように存在している。


 時刻は昼、リディクラは町のメインストリートを歩いていた。少ない人通り、陽当たりの悪い地面。


(しっかり溶け込んでいるようだな………)


 変装は金髪、身長180センチの男性。スラリとした体躯、服装は茶色のスーツ。魔族のまま、外を歩く訳にはいかないから。


「わぁ~いっ」


 現地の子供達が追いかけっこの光景。


 その子供達の背中を眺めるリディクラは言う。


「人間ではないが、和む光景だな…………。おっといけない、俺には魔王様から情報収集と、もう1つ重要な任務があるんだった…………」


 魔王様から下された命令を思い出すリディクラ。つい、現地の子供達を見て和んでしまい、忘れてしまうところだった。




───それは数日前、魔王様により情報収集以外に下された命令。


「リディクラよ、お前に重要なミッションを与える」


 場所は謁見の間、魔王様は角が生えた骸骨の玉座に腰掛け、リディクラに命令を与える。


「はい、何なりと」


 リディクラは片ひざを付き、頭を下げてお辞儀。


「お前には、我が両親の形見であるペンダントの捜査を任せる」


「ペンダントでしょうか?…………」


 リディクラは言う。すると魔王様は説明する。


「それは遡ること1ヶ月前、妾がバルコニーでそ外を眺めていたらペンダントのヒモが切れてしまい、下に落としたのだ…………。妾は使用人達と一緒に急いで落下した場所を探したが、ペンダントは見つからなかった。おそらく、野生のモンスターか何かが咥えて持って行ったのだろうってな…………。そこでお前に頼みたい、妾の両親の形見であるペンダントを、人間界に出向き、探して来て欲しい」



───以上が、魔王様に下された命令だ。ちなみにリディクラだけではない、魔王様の命令により魔界に範囲を広げ、人海戦術で他の兵士達に捜索しているとの事。



「人間界って、広いしな…………。ま、おそらく魔界のモンスターが持っていったのだろうな…………」


 リディクラは、魔界辺りでそのうち見つかるだろう…………と、判断する。ペンダントを咥えた野生のモンスターが魔界からわざわざ人間界に出没する事は考えにくい。


 すると、メインストリートでリディクラとすれ違う冒険者パーティー。宗平そうへいとミラとリアーナ、レイナにエバ。


 何かを察し、振り向く宗平そうへい


「ソーヘイさん、どうしたんですか?」


「何でもない」


 気のせいか。と、宗平そうへいはミラ達の後を追う。


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