第75話 エバとレイナと合流
「あ、ソーヘイさぁ~んっ」
冒険者ギルドの前にはエバが手を振って迎えていた。エバとレイナは買い物を終え、ギルド前にいた。バックには大量の本と魔法道具のアクセサリーと、(タコのようにピクピクとした触手)(ミイラのような干からびた胎児)あとは(人の形をしたキノコ)のような怪しい魔法素材。
「ソーヘイさん、あそこ」
アリシアは指を差す。
「おや、2人も帰って来ていたのか」
宗平は歩み寄る。
「お姉ちゃん、外で買い物し始めたらこんなに買ってきちゃってさ…………」
ちなみにバック係はレイナ。姉の荷物持ちを任されている彼女は、何処か嬉しそうな表情である。何故ならお姉ちゃんの喜ぶ顔が、大好きだからだ。
何なんだろうこの変なモノは?と、アリシアは、バックに入ったエバの怪しい荷物を見て困惑し、じろじろと観察する。
「楽しんでもらえてよかったよ。だけど君達、裏通りを歩いていて何とも無かったのか?」
宗平は尋ねる。宗平の質問に、レイナが答える。しかし、何処か拳をぷるぷると震わせて…………。
「う~ん、ありましたよ…………」
「うん、どうした?」
レイナのただらなぬ姿勢に、宗平は言う。そしてレイナは言う。
「そりゃ、裏通りを歩いていたら変な輩がいて声を掛けて来る事はある…………けど、私じゃなくて、お姉ちゃんばっかり声を掛けられるんですよっ」
「はい?」
レイナの言葉に、宗平はキョトンとし、首を傾げる。
「歩いていたら、お姉ちゃんばっかりモテモテで、アタシの事は見て見ぬふり。何かおかしくないですか?」
「おかしいって…………だって…………」
宗平はエバとレイナを見定める。
「だってって…………何なのよ?」
「エバは見た目が大人しくて、かわいい。そして君は大雑把でうるさい。それだけじゃないか?」
「大雑把でうるさいって。ソーヘイ、それは失礼じゃなくて?」
宗平の言葉にレイナはムキーと顔を赤くし、ビシっと指を差す。
レイナの言葉に圧され、宗平は。
「だって…………エバ、何とか言ってくれ」
答えに困り、エバに話を振る。するとレイナは少し考え、口を開く。
「確かに、レイナは昔から大雑把で、魔女の里でやった魔法の授業ではいつも居眠りをして、魔法釜で調合する授業では、材料を適当にポイポイって入れて…………そして変なモンスターを召喚したり、ホウキで空を飛ぶ時も…………」
「お姉ちゃんっ!!」
余計な事をペラペラと語り始めるエバに、レイナは思わず声を張り上げる。
(一体、レイナはどんな過去を送って来たんだ?)
2人の光景に、宗平は困惑して苦笑い。




