第49話 謎のキャンディー?
───そして、皆は大衆食堂にて昼飯を食べていた。席はテーブル、宗平とアリシア、ミラとリアーナの4名である。店内には様々な客達の賑やかな声が響き渡り、タバコの煙の匂いが漂う。
ミラは言う。
「つまんないですね、ソーヘイさんが裏通りに行っていたって事は、いかがわしい店に行って来たと思っていたのに」
「残念がっているんじゃないよ…………ただ、畑に使う栄養剤を作りに行っていただけだよ。錬金屋は裏通りにしかないし、いかがわしい理由はないよ」
宗平は言った。
「うむ、それは何か感心はしたいがしたくないような…………」と、リアーナはため息を吐いて頷き、腕を組む。
リアーナの言葉に宗平は。
「どーゆー事だよ?そこは真面目な性格をした人間として…………な、アリシアも何か言ってくれないか?」
アリシアに話を振る宗平。
「ええ?…………確かにソーヘイさんは真面目で、仕事を教えてもらう時はいつも親切で…………」
───ソーヘイサンガ、マジメデ、イツモシンセツ?…………。
アリシアの言葉に、ミラとリアーナが信じられないような声で合掌する。
「さぶっ…………まだ秋なのに、冬を迎えてますよ」
「同感だよ、私もブルっと来た」
ミラとリアーナは驚愕する表情を浮かべ、ぷるぷると身体を震わせる。
「おいっ」
「アハハハハハっ」
声を出して笑い出すアリシア。
「笑われてますよ、ソーヘイさん?」と、ミラ。
「いや、それは違うから」
「何か、皆の話がおもしろくて…………家にいた頃より、楽しくて…………」
アリシアはクスクスと笑い、瞳からホロリと涙を流し、指で拭う。
「はい、おまちどおさまっ」
厨房から陽気なウェイトレスが料理を宗平達が座るテーブルに置いた。運ばれた料理はマルゲリータ、大皿のミートパスタ、ポテトフライ、色彩サラダ、ポークフライサンドと飲み物にはグレープジュース。出来上がりの為、湯気を発している。
「う~ん、おいしそぉ~~~」
ミラは目を輝かせ、そして料理を、まずはマルゲリータを食べ出す。
アリシアはうつ向き、手に(何か)を握っていた。
「アリー、その手に持っている物は何だ?」
宗平はアリシアの異変を察し、尋ねる。
「あ、ソーヘイさん。その、皆と合流する前に何か歩いているおじさんに、キャンディーを貰って…………」
アリシアの手には紅白の紙袋に包まれた小さなキャンディーを手に持っていた。それを宗平に見せる。
「キャンディー?…………ちょっと見せてくれ」
宗平はアリシアが持っているキャンディーを持ち、眺める。




