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第48話 不穏な気配?



───その頃、アリシアは馬車置き場に馬を駐め、待機。


「ふむ、遅いですね………」


 と、アリシアは冒険者ギルドの入口の前で体育座りをして待っていた。入口の前を行き交うギルドの人達、しかし彼らから見てもあまり何とも思わない。ギルドの依頼者とか、他の人達の待ち合わせ集合場所としてよくギルド前を利用される為、気にしない。


「もしかして、ミラさん達の手伝いに向かわされていたりして………」


 アリシアは、ハッと予感する。宗平そうへいによると、ギルド前でトラブルが発生したら冒険者によって対処されるので安全だ。


 そこに………。


「おや、アリシアさんじゃありませんか?」


 鉢合わせしたのはミラ、隣にはリアーナ。


「あら、ミラさんにリアーナさん。朝以来ですね?」


「1人でギルド前にいるって事は、ソーヘイさんを待っているんですか?」


 ミラは尋ねる。


「そうなんですよ、これから買い出しをする物があって、自分が行く所が危ないから待っていてくれって………」


「ふむ、おそらく裏通りに行ったのかと思うな。あそこは色々と怪しい店とか怪しい人達がたくさん集まる所だ」


 リアーナを言う。


「と言う事は、ソーヘイさんは怪しい店で、色々と楽しむために?」


 ミラはハッとなる。


「いえ、錬金屋に行って栄養剤を作ってくるって言ってましたよ」


 アリシアは言った。


「何だ、つまらないですっ」と、ミラはぷいっと顔を背ける。


「待たせたなアリシア。って君等もいたのか?」


 そこで買い出しを終え、栄養剤を持った宗平そうへいが現れた。


「おや、おかえりなさい。ソーヘイさん」


 アリシアは駆け寄る。


───そして皆と合流し、時間帯だと昼。せっかくだから町の中央広場にある行きつけの大衆食堂に足を運び、食事をすることにする。


 行き交う人達はヒソヒソと世間話。


「何か最近、行方不明者が多いらしいな………」


「ああ、今月でもう3人だ。気を付けろよ」


 すると、世間話をする人達の中を通り過ぎ、中央広場にはフード付きの黒いローブを着用したおじさんが歩いていた。手提げカゴに入っているのは色彩キャンディー。そこにやってくる2人の男性。


「おじさん、いつものキャンディーちょうだい」


「俺もくれよ、あのキャンディー、美味しくてさ」


「ハハハ、いつもありがとう。1人1個づつ、持ってきなさい」


 フードで表情を隠したおじさんはニシっと怪しい笑みを浮かべ、包みのキャンディーを男性2人に無料で手渡す。キャンディーを渡された男性2人は、立ち去っていく。


「愚かな者だよ………」


 おじさんは裏通りの中に消えていく。

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