表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

47/137

第46話 秋の収穫



───宗平そうへいとアリシアは、苗畑にて農作業をしていた。今は作物に水を与え、栄養剤の注入したり、枯れている葉を切り取ったりする。


「ソーヘイさん、大変ですっ」


 何があったのか、アリシアはビックリして呼び出してくる。


「どうした?」と、アリシアに駆け付ける。


 アリシアは指を差す。


「これ…………昨日、植えたさつまいもが…………育っています」


 新しく耕した畑にて、さつまいもが育っている。アリシアがビックリしたのは昨日、苗として植えたさつまいもが、次の日には大きく育っていたからだ。


「ま、驚くのは無理はないな…………とりあえず、収穫だな」


 宗平そうへいはさつまいもを引っこ抜き、状態を見る。そしてカゴに入れて収穫する。


「野菜って、植えて次の日に育つものなんですか?」


「まず、あり得ない。ま、栄養剤と言うチートがあるからな」


 宗平そうへいは言った。


「あと、このじゃがいもと、このカボチャも見事に大きくなっています」


 アリシアはビックリする。


 宗平そうへいはじゃがいもとカボチャを引っこ抜き、状態を確認する。


「これも、収穫だな。大きさも形のバラツキも問題ない、状態も良好だ」


 と、じゃがいもとカボチャをカゴに次々と入れて収穫していく。


───そして、宗平そうへいはニワトリ小屋の隣にある保管庫に足を運び、収穫した野菜を入れたカゴを入れる。木造の保管庫の中は暗闇、風通しが良く、壁のすき間から風が吹き付ける。


「これは、何をしているんですか?」


 アリシアは尋ねる。


「これは追熟といって、収穫した秋の野菜はこうして熟成して甘さを引き立てるんだ」


 宗平そうへいは言った。


「そんな事があるんですか?野菜って奥深いです」


 アリシアは言う。


「ま、知ったのは最近なんだけどな…………俺もまだまだ、勉強中ってわけだ」


 宗平そうへいは微笑み、ポリポリと頭を掻く。農業は毎日が勉強であり、質の良い野菜を探求していくのが常だ。そして次は、ニワトリ小屋に足を運び、タマゴの収穫である。


 ニワトリ小屋を前に、宗平そうへいは言う。


「タマゴの収穫は君にはまだ早過ぎる。タマゴを産んだばかりのニワトリは、気が立っていて危険だ。下手すれば大怪我をするから…………」


「分かりました」


 宗平そうへいの言葉に、了解するアリシア。


「もし、君にケガなんかさせたら君の父に怒られるし、もちろん、俺も君にケガなんかさせたくない…………」


 そうして宗平そうへいは、金網のニワトリ小屋に入る。小屋の中はワラが敷かれた地面、落ちている糞。ニワトリの鳴き声が響き渡り、頭をつつかれ、足元を飛び回られながらもタマゴをカゴに入れて収穫していく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ