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第28話 星を眺める宗平(そうへい)とアリシア



───そして、嵐のような宴が終わり、皆は就寝に入る。ベッドは1人暮らしを想定していた為、自分の部屋に1台しかない。そこをミラとリアーナ、アリシアが3人で寝てる形となっている。一方の宗平そうへいは、片付けた居間にあるソファに布団を被り、寝る事にしている。


「何か、疲れたな………」


 1時間前………。


「ソーヘイさん、絶対に入って来ないでくださいねっ」


「もし、入ってきたらキサマの象徴を切断してやるから覚悟しておくんだな」


「分かってるよ、入らないって………」


 殺気を出すほど、クギを刺して来るミラとリアーナに、宗平そうへいは苦笑いを浮かべ、ため息を吐く。


「おやすみなさい、ソーヘイさん」


 アリシアは言って寝室に入る。


 一方の宗平そうへいは居間のソファに仰向けで寝転び、窓から差し掛かる月夜を眺めながら思う。


「思っていたのと違うな、ぼっちのスローライフなのに、こんなにも賑やかになるのは………」


 外から音楽隊のセッションのように響き渡るのは虫やカエルのさえずり、静寂の夜に黄昏れる。ギルドを離れ、町の辺境で始めたスローライフによるのんびり暮らしを想定していたが、ひょんなことで出会った仲間達により、違う事になった。


───少し、夜風に当たることに。宗平そうへいは、皆を起こさないように家の外に出る。


「おや?」


 そこには先客。


「あ、ソーヘイさん」


 玄関前にアリシアが座っていた。


「どうした?眠れないのか?」


「そんな所です。3人で寝るのに狭いベッドなんで」

 

「すまない、大きいベッドでなくて………隣、良いか?」


「どうぞ」


 アリシアの横に座り込む宗平そうへい


「星が綺麗だな」


「そうですね、家の窓から見る星より、綺麗です」


 アリシアは言う。少し間を置き、宗平そうへいは言う。


「今日は、すまなかったな」


「何がですか?」


「帰り道に、モンスターに襲われて、怖い思いしただろ?」


「大丈夫です。ソーヘイさんが、駆け付けてくれましたし、それに勝手に付いて来たのは私ですし」


「そうか………。両親とはどうなんだ、上手くいっているか?」


 宗平そうへいの問いに、アリシアは夜空を仰ぎ、言う。


「………父上と母上は、口うるさいことはありますけど、上手くいってる方だと思います」


「でも、父親と親子ケンカしたって聞いたぞ………」


「あー、あれはちょっと、私が勝手に家を抜け出した事と、縁談の話が来たことで」


「縁談だって?そうだな、貴族なら、早い年で結婚も珍しく無いこともないか………」


「そうなんですよ、両親は運営の跡継ぎの為、私に早く結婚して欲しいらしく、こっちの意見は無視なんですよ」

    

 アリシアはムスっとした様子。


 

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