第27話 3人にコキ使われる宗平(そうへい)。
───その夜、自宅の居間にて軽く宴のような状況。
「ソーヘイさん、早くメシを持って来てくださいよぉ」
アリシアとリアーナはテーブルに腰掛け、そしてミラは訴えかける。
「はいはい、ただいまっ」
厨房にて、調理をしている宗平。材料は肉と野菜、香辛料や小麦粉などだ。それは数時間前、転移の光玉を使用し、宗平はイーストカロライナタウンに転移し、食材屋に足を運び、買い出しをしていた。
そして数十分後…………。
「お待たせっ、まずは自家製野菜のサラダだ。召し上がってくれっ」
宗平は自信ありな声を響かせ、テーブルに置く。まず厨房から運んで来たのは、トマトとレタス、玉ねぎ、マッシュポテトを和えた特製サラダだ。ちなみに調理レシピは前世でやり込んでいた際、いつのまにか記憶していた。
───それでは、頂きますっ
アリシア、ミラ、リアーナの3人は特製サラダを召し上がる。
「うん、美味しいですっ」
「さすがソーヘイだ」
「とても美味しいです。マッシュポテトとトマトのハーモニーが、抜群です」
ミラ、リアーナ、アリシアは大変、喜んでいた。初めの掴みはまずまずだ、宗平はさらに気が乗り、調理する。厨房から響かせる包丁の音、オーブンで焼かせる音、鍋を沸騰させる音。そして漂わせる美味しそうな匂い。まるでそれは料理の鉄人の如く。
「お待ちどうっ」
次はトマトソースとバジル、チーズと生ハムの具が乗ったピッツァだ。香ばしいトマトソースの香りが食欲を引き立てる。
トマトとチーズ、生ハムのピッツァをテーブルに置く宗平。
「頂きますっ」と、3人はピッツァを召し上がる。
「デリシャスっ!!」
ピッツァを召し上がり、とろけるチーズを伸ばして皆は歓喜を響かせる。
(農家だけではなく、料理人としてもやっていけそうかな…………)
厨房にて、海鮮材料を入れたトマトスープを調理する宗平は、自信に満ちたウキウキとした様子。
「ソーヘイさぁ~~~ん」
ミラの声が居間から響かせる。
「ハイハイ、もーすぐ出来るから」
宗平は海鮮トマトスープを3人分の皿に注ぎ、居間に足を運び、配っていく。
アリシアは海鮮トマトスープを口に含み。
「美味しいです。海鮮の風味とトマトソースの素材の良さが効いて、ウチのコックといい勝負します」
アリシアは言う。
「ソーヘイさん、マヨネーズはありますか?」
「ダメだ、マヨネーズ無しでも美味しいから」
ミラの注文を断る宗平。
「ソーヘイ、おかわりを頼む」
リアーナは皿を片手に、おかわりを希望。
「ハイハイ、まだあるからな」
宗平は皿を持ち、厨房で海鮮トマトスープを盛り付ける。




