第23話 モンスター撃退、そして謎のペンダント
「アリシアっ!!」
宗平の声と同時、背後からデーモン(低)の肉体が熱したナイフで切られたバターのように縦に両断された。両断された肉体からは、紫色の血がドクドクと広がる。
「…………大丈夫か?アリシア?」
ぷるぷると、恐怖に震えるアリシアに宗平は駆け付け、優しく手を差し伸べる。
ありがとう…………と、頬を赤くしたアリシアは差し伸べられた宗平の手を握ろうとした。
「…………って、助けてもらったからと言って、別にホレてないんだからね。子爵貴族の娘は、そんなに甘くみないことねっ」
アリシアはプイッと宗平から視線を反らせる。宗平は、アリシアの頭をポンっと軽く撫でる。
「まったく、強がって…………。そんなつもりじゃないし、モンスターに襲われそうになっている君がいたら、助けるのが当然だろ?」
宗平は、ニコッと微笑みかける。アリシアは頭に当てられた宗平の手を握りながら。
(…………だけど本当は、めちゃくちゃ怖かったんだけど…………アリーじゃなくて、アリシアと呼んで…………)
「何か言ったか?」
アリシアはムスッと頬を赤くし、頭を撫でている手を払い退ける。
「べっ…………別にアナタの事を認めた訳じゃないんだからねっ!!それに、アナタはアリシアって呼んだわね?私を呼び捨てで呼んでも良いのは私の恋人にしか認めないんだからっ!!」
アリシアは恥ずかしい様子で言った。
「はいはい…………」と、宗平は微笑みで応える。
───そして、宗平はモンスターを全て壊滅させていた。出現した黒翼の鳥獣人、デーモン(低)の死体からは、数々の素材アイテムが出現していた。素材アイテムはレアアイテムばかり、今後のスローライフにどう活用できるか分からないが、拾って損はない。
「おや?…………」
デーモン(低)の死体からはレアアイテムとは別に、謎のアイテムが出現していた。
黒魔のペンダント。しかし、そのペンダントは解呪不能な呪いが架かっていた。
「ただのペンダントではなさそうだが、いつか使う時が来るかもしれないし…………初めて手に入れたアイテムだし、アイテムボックスに収納しておくか…………」
宗平は、ステータス欄を表示。そして所持品からアイテムボックスを選び、先程のペンダントを入れる。アイテムボックスは100×10のスペースがあり、1種類のアイテムが100個は入るようになっている。
「さて、進もうとするか…………」
「はい、レッツゴーです」
宗平達は立て直し、馬車に乗って林道を進み、帰路につくのである。




