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第1話 前世にて




 車道沿いにコンビニやフランチャイズの飲食店、薬局やスーパーマーケットの灯りが照らされる。俺は夜の車道を原付バイクで走らせて帰路につく。俺の名前は山下宗平そうへい、年齢は20代後半、職業は自動車部品製造工場勤務の派遣社員だ。


「残業、面倒くさいなぁ〜〜〜」


 原付バイクを走らせ、俺はぐちを吐きながら言う。基本は日勤、朝8時から17時までが勤務時間だ。宗平そうへいの1日はこうだ、朝6時に起きてうがいをし、朝飯を食べて歯を磨き、そして原付バイクに乗って出勤する。

 ちなみに実家暮らし、両親には正社員になれとしばしば言われ、なかなか決心つかないでいる。


「工場長、残業、残業ってうるさいっての。作業に間に合わなかったら人を入れたらいいのによ………」


 と、宗平そうへいはぐちぐち。何故なら自分の担当している作業に関してはノルマをこなしている。ちゃんと締切日に間に合わせ、間に合わなかった事は無い。しかし、他の場所が間に合わない等を理由に、工場長から残業しろ。と、頼まれる。しかし、工場長は性格がひねくれており、断るとネチネチと言いくるめられ、やらされる。


───さらに、今の仕事場は年齢が自分より上。父親の年代が多い為、人間関係が合わない。この会社に派遣されて1年、まずはロクな事がない。台風、積雪などで怪我して休みたいと連絡いれたら工場長はネチネチ論で展開され、危ない中で通勤させられたこともあった。あと大型連休の時、他の正社員が休みの時、休日出勤をさせられたことも。


「怒りでしかないな、派遣社員を何だと思っているんだ………」


 と、宗平そうへいは呟く。


 そして、右のウィンカーを出し、右折する。


「ま、明日は休み。何より、今日はゲームのアップデートの日だ。帰ってから、楽しむとしよう」


 ウキウキして帰る。何故なら自分がハマっている家庭用ゲームソフト、(ドラゴン・フロンティア)にてアップデートが行われるから。自分はこのゲームでレベルを最大限に高めてあり、装備も最強である。あとはクエストのレベルも最高ランクまで到達しており、退屈していた所だ。アップデートで実施されるのは移動可能な範囲の拡大とモンスターの種類が増え、強さも強化されるとのこと。そして何より、魔王らしき強敵の討伐依頼も追加され、いい意味で大変な事になる。


───そのとき、本来はありえない。何故なら宗平そうへいが走行している下りの車道にライトアップの光が前方に広がり………。


 ドンっと、衝撃音が響き渡り、宗平そうへいの身体が宙を舞い、地面に叩きつけられる。



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