第18話 北西の村に向かう宗平(そうへい)
───それから、数日が過ぎていく。
自宅に隣接し、そこに2件新たな家屋が出来ていた。まずは野菜以外、それは生卵を収穫する為に必要とするニワトリ小屋、あとは馬の寝床をする為の馬車小屋だ。
朝。農作業をする中、吹き付けるそよ風が心地よい涼しさで肌に染み渡り………。
「この頃、涼しくなってきたな………そうか、もう少しで夏も終わりか………」
宗平はトマトとピーマン、なすびときゅうり、えんどう豆を収穫し、名残り惜しい様子でタオルで汗を拭く。これから夏の季節が終わる為、夏野菜の収穫は今月で最後にする。次は秋に向けて苗も植える。じゃがいも、さつまいも、にんじん、玉ねぎ、あとはかぼちゃ等も育てる予定だ。
宗平は馬車の荷台に、収穫した野菜を入れる。
───そして宗平は野菜を積み込んだ馬車に乗り、北西の村まで足を運ぶのである。
歩いている道、それは荒廃とした坂道。雲の霞みによって白く振り積もった山脈が周囲にそびえ、渇いた馬の足音が響き渡る。
頂上に出て平らな道。次に下り坂を進み、下りて少し先には木々が生い茂る林の道。
例の村へは家からだいたい2時間、宗平はただ広がる青い空を静かに眺めながら馬車を走らせる。
宗平は馬車を止め、休憩をしていた。そこは水湖、滝のせせらぎが印象的な落ち着いた景色だ。透き通った水、川魚が水面を跳ね、水質の良さを表している。
「よし、ゆっくり飲むんだぞ」
宗平は木桶に水を汲み入れ、馬に与えて水分補給。馬はごくごくと水を喉を鳴らして飲み、尻尾を振って全身を通じて呼吸を整える。
宗平はブラシで馬の体をブラッシングし、リラックスさせる。
(何だ?)
ブラッシングしている手を止め、宗平は気配を察し、視線を向ける。その先は滝、水の霧の中に、人影。
───水の霧の中から現れたのは、全裸を露わにさせた女性だった。容姿は十代前半、髪の色は金髪ロング、瞳はブルー。水の霧から覗かせ、水滴によって滴らせる魅力的な乳房、むっちりとした臀部。女性は鼻歌を口ずさみ、金髪ロングを両手でフワっとかき上げ、滝のせせらぎで水浴び。
その光景に宗平は言葉を失い、ただ見つめている。
「誰ですかっ!!」
女性は声を張り上げ、露わにしている乳房を片手で隠し、じっと睨みつけてくる。
「すまないっ、こんな場所に人がいるとは知らなくて………」
宗平は正直に答えるが、パニックになる。
女性は表情を凄ませる。片手で乳房を隠し、水しぶきを上げて走らせる。
「この、覗き魔っ!!」
───そして、パンっと渇いた音が一帯に響き渡る。




