第16話 豹変するリアーナ
───宗平は畑エリアを拡大し、耕していた。今育てている夏野菜のなすび、トマト、トウモロコシだけではなく、新しくきゅうり、ピーマン、えんどう豆の苗を植えていく。
「よし、大きく育てよ」
きゅうりとピーマン、えんどう豆の苗を植えた場所にトロール製の栄養剤を流し込む。トロール製の栄養剤を使うと、作物が早く成長する効果がある。
次の日…………。
「おおっ、育つの早っ」
宗平はびっくり。何故なら昨日、畑に植えたきゅうりとピーマン、えんどう豆の苗が急成長していたのだ。凄いのは凄いが、改めて見てみると怖い光景だ。
「お~~~~~い、ソーヘイっ」
手を振って向かってくるミラ、そしてニコニコしているいつものリアーナ。
「って、また君達かい?もう安否確認はいいぞ、俺はぴんぴんしてるしこの通り大丈夫だ。リアーナ、君も何か言ってくれないか?」
宗平はタメ息を吐いて言う。いい加減、保護者みたいに安否確認は控えて欲しいと。しかし、リアーナはニコニコの表情から一変し。
「ふん、大丈夫だと?お前は自分の立場を分かって言っているのかっ?」
リアーナは険しい表情を浮かべ、宗平にキリッと視線を向ける。
「えっ?リアーナ、何かこの前の感じと違うんだけど?ミラ、どうなっているんだ?」
宗平は、とつぜん豹変したリアーナの表情にびっくりする。するとミラは頭をポリポリと掻いて何気無く説明する。
「う~ん、このところモンスター討伐の依頼がおおくて、それをこなしていたら、こんな感じになったのよ…………」
「そんなことってあるのか?…………」
宗平は、いつもニコニコしてい見守るリアーナが、こんな険しい表情になった事により、ポカーンとなる。
「おい、ソーヘイ。人の聞いているのか?」
キリッと視線を向けるリアーナは左手を腰に、右手をビシっと突き出す。
「これ、どうすれば良いんだ?」
宗平はミラに尋ねる。
「この状況なら、リアーナの説教を納得してくれるまで聞くしかないかと」
ミラはタメ息を吐いて答えた。
「そんな~~~」
宗平はガクッと肩を落とす。するとリアーナはキリッと宗平を睨み、説教を始める。
「ソーヘイ、お前と言う奴は生活面においての危機感がなってない。人との関わりをないがしろにしてだな…………」
そしてリアーナは、降り注ぐ雨のようにガミガミとした言葉を、宗平に浴びせかけるのである。要するに、宗平は町の郊外で農作業をしながらスローライフ、ミラとリアーナは助けられた宗平が心配だからだ。
かれこれ、リアーナのガミガミとした説教は数時間にも及ぶのである…………。




