第14話 新たなる仲間
───食事を終えた2人、そして。
「私の名前はミラ・バニングス。年は15歳、駆け出しの冒険者なのですよ」
緑色のおかっぱ女の子は自己紹介。
「私はリアーナです、種族はエルフ。ミラさんと冒険者パーティーを組ませて頂いています。年齢は今年で150歳になります」
栗色ショートのエルフは言う。エルフは人間と比べて長生きする。見た目の容姿が10歳の少年でめた実年齢が30歳って事があるから不思議だ。
「ミラとリアーナ…………ま、よろしく。俺の名前は山下宗平だ、ソーヘイって呼んでくれてもいい」
「それじゃよろしくなのです。単刀直入に言います、ソーヘイさん、冒険者パーティーに入ってください」
ミラは言った。しかし。
「断る」
ミラのお願いに、宗平はきっぱりと答えた。
宗平の答え。に、ミラはズテっと転け、再度彼に視線を向ける。
「何でですか?私達のパーティーに入れば、美女2人を独り占めですよ?毎日一緒で、時にはムフフな事があるかも」
ミラの企みある笑みを浮かべた誘いに、宗平は冷静な姿勢で答える。
「いや、俺は冒険者をやっているより、こうして町の郊外でのんびりスローライフをして過ごしたいのさ………冒険者としての戦いを離れ、時給自足で野菜を作ってそれを出荷して生計を立てて生活する。それだけだ」
「スローライフって………楽しいですか?そんな刺激の無い日常?」
ミラは質問する。
「楽しいぞ。野菜を作って、それを食べて美味しかったら生きていると、実感が出来るからな、まだ始めたばかりだけど…………」
宗平は言った。
「でも、1人ですよね?」
ミラは言ってくる。
「そうだな………」
「寂しくないですか?」
「そりゃ、少々は寂しいと思うことも………何を企んでいるんだ?」
宗平は不穏な様子で尋ねる。そしてミラは言う。
「なら、定期的にソーヘイの家に訪ねることにします。そうすれば、寂しくないですよね?異存はないですね?リアーナ?」
「はいっ」
エルフのリアーナは笑顔で言った。屈託の無い笑みを浮かべて。
「こら、勝手に話を………」
宗平の言葉を遮るように、ミラは言うのである。
「これから美女2人組の私達が、1人で寂しい思いをしているソーヘイの為に安否確認と言う名の訪問をしたいと思います。アナタには助けてもらい、腹ペコの私達に食事を与えて頂いた恩もあります。よろしくなのです」
「よろしくお願いします、ソーヘイさん」
ミラとリアーナは頭を下げる。
───こうして宗平に、新たな仲間が加わるのである。ミラとリアーナの押しに、口をパクパクさせる。




