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第12話 久しぶりの来客



「さて、たまには運動も良いもんだなぁ…………」


 その後、帰宅した宗平そうへいはテーブルに座って背筋をぐいっと伸ばす。久しぶりのモンスター討伐、初めてこの世界に転移して冒険者ギルドでまずは手始めに飛竜ワイバーンを相手して圧勝したくらいだ。


「とりあえず、お邪魔しています」


「していますぅ…………」


「って?何で君達が俺の家でくつろいでるんだ?」


 宗平そうへいは眉間を細め、面倒臭そうに尋ねる。何故なら先程の女性、緑色のおかっぱの女の子、そして栗色ショートヘアーのエルフがテーブルに腰掛け、宗平そうへいに視線を伸ばしている。


「だって、助けられた側が助けた人の家に成り行きでお邪魔するのはお決まりじゃないですか?」


 緑色のおかっぱ頭の女の子はニシシと微笑み、言う。


「どんな決まりだよ?と言うか、君達はアレか、何であの森林にいたんだ?」


 宗平そうへいの質問に、緑色のおかっぱ頭の女の子は。


「うん、私達は冒険家ですの。まだ駆け出しですけど…………」


「実は私達、あの森林でギルドの依頼として七色草なはないろくさを採集していまして…………」


 栗色ショートのエルフの言葉に、宗平そうへいは言う。


「そんで、トロールと遭遇してあの状況になっていたんだな?」


 宗平そうへいの言葉に、緑色のおかっぱの女の子と栗色ショートのエルフは(うん、うん)と頷く。


「そうかい…………」と、宗平そうへいは呆れてタメ息。何故なら彼女達はバカだと、俺はこのゲームを初めてプレイした頃、採集クエストで森林など足を運んでいたとき、トロールに遭遇する事があった。まず、低レベルの状態で強敵のトロールに挑むのは無謀。あの状況なら、まず戦わずに逃げる事が得策だ。


 すると、緑色のおかっぱ女の子と栗色ショートのエルフに、空腹の虫。腹の音が鳴り響く。


「へへへへ…………お腹空きましたですの」


「私も同じく、お腹が空きました」


 女の子2人は、恥ずかしい表情で挙手。


「はい?」と、宗平そうへいは困惑する。


「はい?じゃありませんよ。お腹が空いている客を待たせるんですか?。家の主なら、料理をもてなすのが筋ではないでしょうか?」


 緑色のおかっぱ頭の女の子は、ムスッと理論的に言ってくる。タメ息を吐いて宗平そうへいは口を開く。


「理論的に言っているが、図々しいんじゃ…………」


「腹へったぁ~~~メシ、メシを寄越せぇ~~~。でないと、暴れるぞぉ~~~」


「はいはい、分かった分かった…………今から用意するから、待ってろ…………」


 根負けした宗平そうへいは、材料ボックスと冷蔵箱クールボックスからあらゆる材料や調味料を取り出し、台所に立って料理を始める。


 そういえば、この世界に来て、家に人を上げた事に無かったな…………。


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