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第10話 2人の女性



 2人の女の子は走る、ひたすら走る。何故なら追いかけられているからだ。


「止まらないでっ!!ミラ」


 ミラと呼ばれたエルフの女性は息を切らし、走る。得物は弓矢。キラっした栗色のショートヘアーに広い額。着用しているのは毛皮のマント、白シャツから覗かせる乳房の谷間、そこに革のビキニアーマーを装備。そして下は、膝まで伸びる半ズボン、ブーツ。


「これは、これは予想外ですの~~~」


 一緒に走っているのは緑のおかっぱ髪の低身長の女の子、年齢は15歳。フード付きのマントを装備し、半袖の茶色のシャツにホットパンツにブーツ。職業柄は盗賊、つまりシーフ。


 ドスッドスッ…………と、後ろから、距離は100メートル。轟音のような足音とパキッとまるで巨大な(何か)が太い樹木を次々と破壊しながら走り、2人の女性を追跡している。



───そして、女の子2人は逃走ルートを抜け、木々の隙間から飛び出す。


「ハァ、ハァ、ハァ…………」


「広い場所にでたみたいですね」と、緑のおかっぱ髪の女の子は息を切らし、辺りを眺める。


「とりあえず、一休みをしたいですね…………」


 たどり着いた場所は広地、辺り一帯には鬱蒼とした木々が生い茂り、無数の隙間からは日の光が差し込み、褐色とした乾いた土。そして冷たい空気がひんやりと充満している。


 ズシン…………と、広地中に響き渡る足音。


「え、まさか…………」


 2人は振り向く。どうやら逃げ切れていなかったらしい。


 パキパキと太い木を軽々しい力で押し退け、現れたのはトロール。身長は5メートル、緑色の固い皮膚に体格は巨漢。岩のこん棒を得物にし、頭は坊主。


「もー、ミラさんのせいですよぉ~~~」


 ムスッとエルフの女性は言い放つ。


「だって、採集クエスト中に現れたので、襲ってきそうだった為、少しばかり威嚇の為、小型の爆弾リトルボムを当てたら…………」


「こうして追いかけて来たんじゃないですかっ!!」


「いや、びびって逃げるかと思っていたんです、トロールって以外に臆病って聞いたことありますから。さて、どうしようかな?…………よし、戦いましょうっ!!」


 緑色のおかっぱ頭の女の子、エバと呼ばれる女の子はビシっと手を上げ、提案した。


「戦うって…………私達だけで、勝てるのでしょうか?」


 エルフの女性は気弱な表情を浮かべ、弓矢を構える。エルフは身体能力、視力と洞察力は高い。

 

───すると。


 バキバキと大木を押し退け、現れたのは同じようなトロールの群れ、数は5体。


「絶対絶命ですね…………」


「言っている場合ですかっ!!」



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