第104話 魔族が行き交う城下町
───そして、しばらくマンタエイのポチに乗って上空を飛行する宗平達一行。
目の前に広がる異質な景色、それは異世界から転移してきても異様な世界。まず太陽がない為、常に夕方のような明るさであり、漂わせる空気はどんよりしている。人間界より魔力が高い為、地上に生育している植物も巨大かつ歪、色彩なサンゴ礁のような形をしており、パキパキと蠢いている。
するとエバは、(魔界に人間は住んでいるますか?)と、質問し。
「魔界には、人間は住んでいない。住んでいるのはエルフやダークエルフ、吸血鬼や竜人族くらいで、それ以前に魔界は魔力が濃すぎて環境に合わなから人間は住めない」
リディクラは言った。
それから………トンボ型や蝿型、甲殻型、ムカデ型、群れを作ったモンスターの中を、リディクラは下降して軌道を変えて進む。魔界では、上空にモンスターの群れは常にあり、獲物を見つけたら魔族ですら襲うらしい。
しばらく飛んでいたら、禍々しい景観をした城が目の前に飛んできた。そして禍々しい城に支配される形のように、屋根と壁がコンクリートで造られた建物の町が広がっていた。
「あれが、魔王様が居城している所だ。そしてアレが、建物の形は少し変わっているが、城下町だ………」
リディクラは言った。
───少し先、町外れの広地にてリディクラはマンタエイを下降させる。そして、宗平達はマンタエイから降りた。
「ずっと掴まっていたから、身体が凝ったな………」
降りた宗平は腕を伸ばしたり、アキレス腱を伸ばしてのストレッチ。あと、上空を飛んでいた虫型モンスターの群れ、人間界ではお目にかかれないが、あれは気持ち悪かった。
そして宗平達は、リディクラに案内され、門を潜って城下町に入る。
───ここが魔界の城下町か………。
皆は町中を眺める。そこは珍しい景観が広がっていた。屋根と壁が一体化した建物の町並み、そしてその中を行き交う魔族達。
オーク、ゴブリン、骸骨の民、ゾンビ、そして純魔族と言ったあらゆる魔族達で町中を賑わっている。リディクラに大通りを案内され、城に向かうのである。
「おい、人間だぞ………」
「魔界に何のようなんだろうな?」
「アレか、あの魔族が捕まえて来たのか?」
色々とヒソヒソ話が聞こえてくる。するとリディクラは言う。
「アレだ、お前達も魔族が珍しいみたいに、ここにいる奴らも人間が珍しいんだ………」
別に悪い意味ではないらしい………。あと、魔族にも人間と同じように戦いを好む者もいるし、戦いを好まず、平和主義の魔族もいるとのこと。
「なるほどね………」




