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011 妹コントロール

 最近面倒だと感じることがある。


「ちょっとお兄ぃ、邪魔なんだけど」


「ん?」


 自慢気な態度で胸を張り、俺に命令してくるのは1つ下の妹、シャロンである。

 ミス・サルヴェリアに選ばれたことのある母さんの血を十二分に受け継いでおり、誰が見たって完璧の美少女だと言えるだろう。

 豊富な量の金の髪をツインテールにし、つり目で気の強い所は父親や俺に似ていると言える。


 昔から顔の似てない兄妹だと言われていたが、正真正銘の血の繋がった妹だ。


 歯を磨いていた所、何か知らんがつっかかられた。

 最初は久しぶりに会う兄に対して気恥ずかしいフリをしていたが、本性が徐々に露わになっていく。……今までもこういうことはよくあった。俺が中学入るまでは半年に1度しか会ってなかったからな。


「後にしろ」

「はぁ!? あたしはこれから出かけるの! メイクだって時間かかるんだからどきなさいよ」

「おまえさ。何でそんな偉そうなんだ」

「フン、あたしは実際にエライの! お兄ぃは知らないだろうけど、あたしは中等部で絶対的な支持を得てるの! みんなから尊敬もされていて、美貌もスタイルも頭脳も運動も全て完璧!」


 シャロンは俺が通う予定のケスフェルエス学院の中等部に通っている。

 母さんからシャロンは凄いのよ~って電話がよく来るのでコイツの成果は何となく知っている。

 母親譲りの美貌とスタイル、父親譲りの運動能力。頭脳は恐らく……努力したんだろうな。


「そのわりにフィアナには従順じゃないか」

「フィアナの容姿はあたしから見ても神がかってるし……。いつかフィアナだって抜いて見せるんだから」


 兄の視点から見ても妹は美しく魅力的に育った。胸もバカみたいにでかいし、こんな豊満な肢体で中学3年とはな……。

 こんなのが学校歩いてたら同級生の男の性欲が歪むだろうな。

 俺は妹に発情しないので何にも思わないが。


「フィアナが日本のアニメ見せてくれたわ。日本では妹が絶対! 兄は妹に言われるがままなんでしょ! 知ってるんだから」

「おまえ何か勘違いしてないか」

「え」


 俺はがしっとシャロンの頭を掴む。

 親父はシャロンを溺愛してるし、母さんは強く叱るタイプじゃない。

 学校中で持てはやされて天狗になってしまう妹を叱るのは。


「お、お兄ぃ?」


 俺の役目だ。



 ◇◇◇



「にゃああああああああああああああ」


「ど、どうしたんですか!」


 洗面所に慌ててフィアナが入ってくる。


「やめぇ、やめぇ、やだああああぁぁぁぁあ!」

「レ、レイジ……。何をやってるんですか?」


「電気あんま」


 シャロンを転ばせて、両足を掴み、シャロンの股間に足を押しつけてぐりぐりと力を入れる。


「ぱ、パンツ見えてるからぁあぁぁぁ!」

「うるせぇな。どうせ昔みたいにクマさんパンツ履いてんだろ。興味ないな」

「そんなの履いてないわよおおおぉ!」


 暴れのたうちまわるシャロンに対して、俺は的確に力を入れて股間に刺激を与えていく。


「ごめんなさいお兄ぃって言えば許してやる」

「だ、誰がぁ……。ああああああああああ!」


「あ、あの……レイジ。女の子にそれは」

「俺は母と妹を女として見たことがない」

「ええーー」


 誰かがやらねばならない。

 ワガママ放題の妹を矯正するのを親が出来ないなら兄がやるべきなんだ。

 早めに矯正しておかねば大人になった時困るかもしれない。

 あと単純に生意気な妹がムカツク。


 さてと……もう少し強い刺激に変えるか。飽きてきた。


「よっと」


「んぎゃっ!? ご、ご、ごめんなさい!! あ、あたしが悪かったですうぅぅ!」


 両手を離して、シャロンを解放してやる。


「シャロン……大丈夫ですか?」

「うぅ……」


 シャロンは恥ずかしそうに股間に手をあてていた。

 フィアナの体に手をかける。


「お、思い出した……。あたし、お兄ぃにいじめられていたんだ」

「ええー」

「失礼なことを言うんじゃない。これは愛情表現だというのに」


「レイジなりの愛なんですか?」

「一応俺は妹を溺愛してるつもりだぞ。小さい時、近所のガキに妹が泣かされた時は全員泣かせてやった」


 父と母が子を全力で守るのなら、兄は妹や弟を全力で守るものだ。

 妹に悪い虫がつかないようにするのも兄の役目だと思っている。

 だから生意気なこと言うもんなら電気あんまや泣くまでくすぐったり、ケツをはたいたりしたな。


 シャロンは立ち上がって、キリっと俺を睨み付けて逃げ去っていった。


「こんなことして嫌われたりしませんか?」

「うーん、多分大丈夫だと思うぞ」

「へ」

「一度や二度のことじゃないしな」


 そして1時間後。

 洗面所にいたシャロンに昔の通り……頭をポンポンと撫でてやる。


「さっきはちょっとやり過ぎたな、悪かったよ」

「ん」


 シャロンが体を預けてきた。


「……あたしにこうやって叱ってくれるのってお兄ぃだけだもんね……。昔を思い出した」

「3年ぶりだもんな。忘れるさ」


 今までもそうだった。半年ぶりに会うたびに生意気言うので折檻して仲が深まったのだ。


 シャロンはばっと離れた。

 顔は紅く、少しドギマギしているような感じもする。

 手を後ろに下げて、体をまわしていじらしい素振りをした。


「時々……昔みたいに叱ってほしいなぁ。だめ?」

「ああ、俺はシャロンの兄だからな」


「うん! じゃ、出かけてくる」

「気をつけて行けよ!」


 シャロンは手を振り、外へと出て行った。

 ようやく昔みたいな関係に戻れたようだ。やっぱり兄妹はこれが気安い感じがベストだよな。


「なるほど……これが日本のブラコンシスコンの真実なのですね。よく分かりました」


 フィアナがずいっと洗面場に顔を出してきた。


「ところで」

「ん、なんだよ」


 フィアナは恥ずかしそうに股間を押さえる。


 いや、押さえんなよ。


「あの……私にも……そのするんですか?」

「しねーよ」

「なんで!?」


「俺が逆になんでって聞きたい」


 女と思っているやつにはしねぇんだよ、まったく。


妹のシャロンについてはまた明確な役割があります。

次回は【銀髪美少女とお風呂コミュニティ】

みんな大好きお風呂会です。

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