001
俺の名前は天宮 幸。どこにでもいる普通の高校生だ。顔は悪くないし、高校生活も満喫している。俺1人の時の話なんだが・・・・・・。
俺はいつも通りに朝起きて高校に向かう道中、厄介な奴にでくわす。同じクラスの男、佐野 健吾だ。
「あーまーみーやーくーん!おっはよう」
「お、おはよう。さ、佐野くん」
俺は昔から1人でいることが多く友達もいなかったので慣れた人と喋るとき意外はどもってしまう。
「今日も学校生活を楽しもうじゃないか。あーまーみーやーくん」
「う、うん。そ、そうだね」
佐野くんはこう言ってくれるが俺は全然嬉しくなかった。これにはわけがあって実は
俺はいつも通りに学校が始まり、休み時間になると佐野くんを筆頭とした男4人組に校舎裏に連れて行かれる。
「おい。天宮。さっさとだすもんだせや。ボコボコにされたくねぇだろ?」
佐野くんについてきた男の人が言う。
「い、いや俺き、今日お、お金は」
バゴ!
俺は男に殴られ地面に倒れる。すると佐野くんが俺を見下しながら
「あーまーみーやーくんさぁ。わかってないよねぇ?俺たち友達だよね?なら渡すもんわかるよね?」
「と、友達はお金なんてかつあげは」
佐野くんは俺の腹に蹴りを入れて
「あーまーみーやーくん。わかってないなぁ。友達にはそれぞれ形があるんだよぉ?分かる?僕達の関係はお金で成り立ってるの?だからはやくしないと、ほら僕の友達が天宮くんをボコボコにしちゃうよ?」
「は、腹に蹴りを入れ、られた後に、そ、そなこと言われても」
「ったく。佐野さん。あまいですぜ。こういう奴はもっと念入りにやらねえと」
佐野くんの集まりの男の1人が我慢できなくなったのか俺の近くにきて胸ぐらを掴み
「はやく金を出せ」
ボコ!
男は俺の腹を殴る。
「ぐべ」
「俺は佐野さんと違って我慢が嫌いなんだ。だからはやく金出せや」
男は俺が喋る前に何度も俺の腹を殴り続ける。
「わ、わかった。は、払うから、出すから、や、やめ」
俺がいうと俺は地面に落とされ息を整える。そのあと佐野くんが俺に手を出してきたので俺はポケットに入れていた財布を渡す。
「なんだやっぱりあんまりあるんじゃないか。それじゃ今日の友達料1万円貰ってくね」
佐野くんと男たちは俺から金を取っていくと教室に戻っていく。こんな毎日が続いていた俺は身体中があざだらけでいつも長袖に長ズボンでいなければならなかった。
教師とかにばれたりすれば俺は佐野くんたちにボコボコにされるのは目に見えていた。
「もうやだなこんな人生。平凡に生きてさえいればこんな目にあわないと思ってたのに。もう耐えられい。毎日こんなことが続くなら・・・」
俺は校舎裏で地面に倒れていた状態から起き上がると屋上に向かう。授業中だったのにたまたま廊下を歩いていた保健室の先生に出会った。