~プロローグ~
現在、大学院2年生です。修論もヤバイですが頑張って連載続けようと思います。よろしくお願いいたします。
10月1日、この日は学生との決別を決める開始点のようなものである。これまでの多くの時間を過ごした、学舎での自由を脱ぎ捨てていくのだ。そして多くの人々は会社と言う巨大な組織の犬に成り下がるり、大きな保護受け、結婚、昇進、子育て、その他多くの、強制イベントだけをこなしていく退屈な生涯を過ごしていく。 そんなエキストラにならないで、俺は研究者として自分の赴くままに、好きなことを、好きな時間にする自堕落な子供のような思想を持ちながらも、エキストラたちからは憧憬の念を送られる存在になると考えていた。しかし、忘れもしない、あの10月01日に送られてきたとある通知により俺の人生は大きく狂わされた。どうして、こんな結果になってしまったのか、神が要るなら呪い殺したい、もう2度と立ち上がれないだろうと思っていた。今となっては、本当に笑い話である。まだ、こんなにも奥深く、そしてこの日本にしかできない、サイエンスがあったなんて。そして今日も俺は、歩くことさえ困難に思える雪路へ足を一歩踏み出した。