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第18話 紅蓮の焔 中編

どうもお久しぶりです!最近寒くなってきましたね!自分は見事に熱を出してしまいました!

それでは紅蓮の焔 中編どうぞ!

作戦開始から約1時間後、日・米総合作戦司令本部(アメリカ軍総合司令本部第2司令部)では自衛隊の総司令 如月航(きさらぎ・わたる)が作戦の進行状況を映し出しているモニターを見ながら長い黒髪をポニーテールにして纏めた秘書官兼副官の鈴木和葉に聞いた。


「救助部隊がさっき確認した信号弾の場所まで行くのにかかる時間はどのくらいだ?」


「早くて・・・2時間半位ですね」


如月は森の上空を飛び回っている多目的無人航空機MQ-9 リーパーから送られてくる現地のサーモグラフィーで撮られた空撮映像を見た。陸自隊員2名の周りに群がるエルフと思われる人影が確認できた。時間が無い。そう思った如月は机に置いてあった電話の受話器を手に取った。


《はい、こちらフェアリー航空基地》


「自衛隊総司令の如月だ。アメリカ軍総司令長谷川武信に変わって貰いたい」


コマンダー(司令官)は先程NEACP(国家緊急空中指揮所)に乗ってそちらに向かいました》


「分かった。忙しいところすまない」


如月はすぐさま別の電話番号を入力した。待つこと数秒、思ったより早く長谷川は電話に出た。


《よぉ、どうした?》


「少し問題が起きてな。敵地のど真ん中で孤立している陸自隊員を助ける為にそっちのヘリ部隊を使わせて貰いたいんだが・・良いか?」


《良いぞ、好きに使ってくれ》


即答だった。如月は長谷部に「ありがとう。これは一つ貸しにしとくよ」と言って電話を切って受話器を置いた。そしてすぐさま如月は無線機を手に取りある部隊に繋いだ。


「こちら自衛隊総司令の如月だ。帰投中にすまないが君達に任務があるんだがー」




「ぅ・・・うぁ、うぅ・・・」


身体中に走る痛みで目を覚ましたエナはすぐに自分が何者かに抱き抱えてられていると分かった。


「目が覚めたか?エナ」


聞いたことのある声がしたので聞いてみる。この声は間違いなく殺されたエナの父の親友のー


「ルックさん?」


エナを抱えながら走っているせいか息を切らしながらルックは答えた。


「そうだ。体は大丈夫か?」


そう言われて体の方に注意を向けると、あちこちから痛みが伝わって来た。特に左腕の痛みが酷く反射的に左腕を動かそうとしたが・・


「っッ・・・動・・かない?」


「チッ、やっぱり折れてるか。俺が見つけた時お前の左腕は木の下敷きになっていたからな・・すまん。俺が回復魔法を使えたらすぐに治してやるんだが・・取り敢えずこれを飲んどけ」


そう言ってルックがポケットの中から取り出したのは葉に包まれた物だった。中には白い粉が少し入っておりエナはそれを口に流し込んだ。これはモヘアと呼ばれている鎮痛作用などがある薬剤でもう1つの世界でアヘンと呼ばれているものと酷似している。ルックに抱えられたままだったエナは「自分で歩けるから下ろして」と言って地面に下ろさせた。多少ふらついたが足には特に酷い怪我も無かったので問題なく立てるし歩ける。


「・・何が起きたの?」


まだ太陽が真上にある昼間の筈なのに何故か周りが薄暗いことを不思議に思ったエナは聞いた。


「奴らが攻めて来たんだ」


「え⁉︎敵の本隊の足止めに成功してたんじゃないの?」


エルフ達は強力な未知の武器を使う奴らに対して己の身体能力と地の利を生かしたゲリラ戦法で敵の本隊を足止めし、森の中枢に入られないようにしていた。しかしエルフ達はまさか奴らが空からも攻撃して来るとは夢にも思っていなかった。


「空から攻めて来たんだ、あの銀色の死神が全部焼き尽くした」


「銀色の死神・・・?もしかしてレックドラゴン⁉︎」


レックドラゴン。魔法攻撃をも弾く銀色の鱗が特徴のドラゴンで、ごく一部の地域にしか生息していない微小種。だが黒竜より機動力は低いが、口から高濃度の魔力を圧縮した魔力弾を撃つことができる凶悪なドラゴン。性格も獰猛で手懐けるのはかなり難しいが、これを主力にした騎士団は正に最強である。


「いや、レックドラゴンじゃない。あんな咆哮なのか何なのか分からない音を出しながら飛ぶ奴は俺も初めて見た」


突然右側から爆発音が聞こえエナは反射的にその方を見たが、距離は結構離れているようで木々が邪魔で何も見えなかった。が、次の瞬間凄まじい風がエナ達を襲った。あまりの風にルックとエナは身を低くした。空を見ると音のした方向からキノコのような形の黒煙が立ち上っていた。


「・・・さっきのと同じだ」


「さっきの?」


「お前を助けに行った時もあの雲が村の近くにできてたんだよ」


そこでようやくエナは意識を失う前のことを完全に思い出し出した。逃げたあの2人はどうなった?村は⁉︎


「ねぇ、私以外に誰かいなかった?」


「いや、お前以外近くには見当たらなかったが」


つまりアイツらは私が気を失っている間にまんまと逃げたということか・・。


「・・・私のいた村はどうなったの?」


ルックはエナから目を逸らして数秒間黙っていたがエナの目力に負けた。


「・・・何も残っていなかった・・・」


エナは拳を握り締め、歯を食いしばった。目には少し涙が浮かんでいる。


「結局・・何も守れなかった・・・クソッ‼︎」


エナは近くにあった木の幹を拳で思いっきり殴った。幹を殴った右拳からは血が出てきた。


「エナ、今は取り敢えず逃げよう!生きていれば奴らにやり返せる機会も来る!」


「うん・・分かってる」


その後2人は無言で歩き続けた。時々爆発音や聞きなれない轟音、仲間達の悲鳴や助けを求める声が遠くから聞こえてきた。日が暮れて周囲が薄暗くなってきた頃、2人は何十、何百、何千人ものエルフ達が長い列を作って重そうな大きな荷物を持って歩いているのを見つけた。歩いていた男性エルフにエナは話しかけた。


「皆んなどこに向かっているんですか?」


「ルメルデンだよ。あそこには船もあるからそれに乗って隣の大陸まで逃げるのさ」


ルメルデン。ここから北に約110キロ行った所にある森。海の直ぐそばにある森でそこに住むエルフ達は木で作った漁船で漁をするという世界的に見ても珍しい生活をしているエルフである。ここより小さな森だがルメルデンはまだアメリカ軍や自衛隊に攻撃を受けていない所だった。そしてルメルデンから船で更に北に200キロ程行けばエルフと親密な関係をもっているキシュク王国の領土であるナヤ大陸に到着する。そこまで逃げることが出来れば後はキシュク王国の誇る軍隊に守ってもらえる。そうエルフ達は考えていたのだ。


「よし、俺達もルメルデンに向かうか」


「行くあても無いしね」


こうしてエナとルックは列に加わった。それから程なくして太陽が沈み夜が訪れた。何時もならば虫の鳴き声と仲間達の談笑する声以外何も聞こえなくなるほど静寂に包まれるのだが、今は違う。奴らは飽きもせず飛び回り片っ端から村や逃げ遅れたエルフ達を攻撃していた。そして夜だというのに森が明るい。ずっと前を歩いている人達も見えるくらい周囲が明るい。この明るさの原因はエナもある程度察して・・いや、感じていた。


「森が燃えている・・森が・・・泣いている」


エルフは森の精霊、森と共に生き共に死ぬのがエルフだ。先祖代々受け継がれ守って来た森が燃えている直接見なくてもそれは彼らには分かった。エルフ達にとって森が焼けていると言う事実は精神的にかなりのダメージを受けていた。風向きが変わりこちらに木々の焼ける匂いと嗅いだこともない刺激臭が漂って来た。夜空を大量の煙が支配しその煙を炎が赤く照らす。その光景を見たエナはまるで夕日に照らされた空の様だと思った。燃え盛る自分の故郷、森。それを目の当たりにしたエナはそらに向かって叫んだ。


「覚えとけ怪物ども‼︎必ずお前らに復讐してやるッ‼︎」


時は少し遡り、まだ空が明るく黒煙に包まれる前。最初のMOABが投下されたエナがいた村から北に2キロほどの所に田中と井上3等陸曹はいた。2人は爆発に巻き込まれたが、近くにあった岩に隠れたお蔭で爆風や飛んで来た破片などからある程度身を守ることができた。が、やはりTNT爆薬11トン分に匹敵する爆発力を持つMOABの爆風は凄まじく隠れていた岩ごと吹き飛ばされた。その時井上3等陸曹が田中を庇い、井上3等陸曹は右足と肋骨数本を骨折していた。田中の肩を借りながらゆっくりと歩いている井上3等陸曹に田中は心配そうに言った。


「大丈夫ですか?休みます?」


「いや・・大丈夫だ・・・ッ。さっさとここから離れないと、俺ら丸焼きになっちまうぞ」


「・・さっき打ち上げた信号弾、誰にも気づかれないってことは・・ないですよね?」


田中は先程味方に自分達の居場所と存在を教えるために信号弾を打ち上げていた。その信号弾に気づいた味方ヘリなどが助けに来てくれることを期待しながらその場で待機していたのだが、ナパーム弾により発生した森林火災が近くまで広がっていたのでこうして場所を移動していた。残る信号弾は井上3等陸曹が持っていた1発だけ。この1発はヘリが来た時に使う予定だ。田中は井上3等陸曹のペースに合わせてゆっくりと歩いていたが、突然後ろから弓が飛来し田中の背中に突き刺さった!


「いだッ⁉︎」


「⁉︎ クソッ!」


井上3等陸曹は痛む身体を無理やり動かし、89式小銃は今の井上3等陸曹には扱えないからと田中から89式の代わりに貰っていた9ミリ拳銃を左手に持ち振り向きざまに2発 発砲。弾は見事矢をつがえていたエルフの腹に命中。エルフは弓と矢を地面に落とし腹を抑えながら地面に突っ伏した。井上3等陸曹近くにあった木にもたれかかりながら9ミリ拳銃を構えた。


何処からともなくエルフが湧いて出て来た。ざっと数えただけでもその数は20人前後。どっから出てきた⁉︎などと思ったが考えることよりも先に目の前の脅威を排除するのを優先した。田中も89式小銃を構えセミオートで撃つ!しかし89式小銃の残弾は24発、予備マガジン無し。井上3等陸曹の使っている9ミリ拳銃は今使っているのも含めマガジン3つしか無い。1発も無駄にできない状況だ。剣やら斧やらを持って突撃して来るエルフ達に向かって確実に当たる胴体に狙いを定め撃つ。殆どのエルフは1発食らえばその場に倒れたりうずくまったりするのだが中には撃たれても突撃をやめない奴がいる。田中は5.56ミリ弾じゃなくて7.62ミリ弾だったら!と思ったが今はこの5.56ミリ弾しか無いのでそれで頑張るしか無い。


「田中、右だ!」


「ッ!」


素早く右の方に銃口を向けた田中は弓を構えこちらを狙っていたエルフに向けて発砲。その隣にいた奴にも発砲。2人とも即死だ。反対の方向から短剣を持ったエルフが突っ込んで来たが、それは井上3等陸曹が9ミリ拳銃で殺した。360度あらゆる方向から攻撃を仕掛けてくる敵に2人は必至に応戦した。が、多勢に無勢。89式小銃も9ミリ拳銃も残弾数が少なくなってきた。銃剣を89式小銃に付けた田中は接近して来た敵が倒れるまで腹に何度も銃剣を刺し、更に別の方向から走って来ている敵には頭に狙いを付け発砲。しかし弾は命中しなかったので狙いを胴体に変えて2発撃つ。敵が倒れたかどうか確認する暇も無く別の方向からエルフが襲って来る。剣を振り下ろそうとした瞬間エルフの腹に銃剣付きの89式小銃を突き刺し、そのまま引き金を引いた。腹を銃剣で刺され、更に撃たれたエルフは血を吐き持っていた剣を手から離した。


と、思ったがエルフは叫びながら腰から短刀を取り出し田中の脇腹に勢い良く刺した。田中はエルフに刺さったままの89式小銃を手放し、エルフを思いっきり蹴飛ばした。少し後ろに蹴飛ばされたエルフは89式小銃を引っこ抜くとストック部分を両手で握り剣のように肩当て田中に再度襲いかかって来た。


「伏せろ田中‼︎」


後ろから井上3等陸曹の怒鳴り声が聞こえて来た。田中は考えるより前に身を屈めた。エルフからは身を屈めた田中の後ろで9ミリ拳銃を構えている井上3等陸曹の姿が見えただろう。喉に1発9mmパラペラム弾を食らったエルフは呻き声を上げながら倒れた。


「大丈夫か!」


井上3等陸曹は田中の元に駆け寄ろうとしたが右足が折れているせいでその場で立つのがやっとの状態だった。


「田中1等陸士ッ!返事をしろ!」


「・・・っ、だ・・い丈夫です・・・」


田中は左手で右脇腹に刺さったままの短刀を抜こう足した。


「抜くな。そのままにしておけ」


「りょ・・かい・・」


1人倒れたことを知ったエルフ達は最後の1人にもトドメを刺そうと一斉に攻撃しようとした時、エルフ達のいる所がいきなり眩い光に照らされた。何だ⁉︎と田中達が思うと空から空気を叩くような音とプロペラの高速回転音、そしてターボシャフトエンジン独特の甲高いエンジン音が聞こえてきた。そしてスピーカー越しに英語が聞こえて来た。


《The appearance(騎兵隊の)of thecavalry(登場だ!)!》


エルフ達と田中達が音のする方を見るとそこにはUH-60L「ブラックホーク」2機とそれを護衛するAH-64D「アパッチ・ロングボウ」1機が飛んでいた。エルフ達にライトの光を浴びせていたブラックホークのキャビンのドアに装備してあるM134ミニガンを構えたガンナーが、エルフ達に銃口を向けてトリガーボタンを押した。毎分3000発以上の速度で7.62×51mm NATO弾が発射され、エルフの体を肉塊に変えて行く。1秒間に最大100発もの弾丸を吐き出すミニガンの威力は絶大で、右から左に銃身を薙ぎ払うと一気に数十人のエルフ達が死んで行く。

アパッチ・ロングボウからも機首下に装備しているM230 30mmチェーンガンが回転しエルフに照準を合わせ発砲する。ミニガンに比べて発射速度はとても遅いが、30x113mm弾の威力は凄まじく近距離に着弾しただけで体は粉微塵になる。


突然のヘリ部隊登場に混乱し、逃げ惑うエルフ達。田中達の真上に1機のブラックホークが来た。田中達の近くにいるエルフをミニガンで掃射する。よく見るとM16A4を持ったアメリカ兵がキャビンからエルフ達に向かって撃ちまくっているのが見える。


《I'm here(助けに来たぜ) to help, (ルーキー!)rookie!》


近くにいた脅威となる敵を全て排除したブラックホークは少し高度を落としてキャビンからロープを降ろすと、アメリカ兵5人が次々とラペリング降下して行き田中達のもとへ駆け寄った。まず重症の田中を担架に乗せてからヘリに回収し、次に右足などの骨が折れていた井上3等陸曹画も田中を下ろしてもう一度下された担架に乗って回収された。2人がヘリに収容されている間M16A4を構えて周囲を警戒していたアメリカ兵達もヘリから下されたロープとハーネスをカラビナで固定し5人同時にヘリに回収された。正確にはこの5人はヘリ機内には乗らず芋づる式のまま吊るされてヘリに運ばれて行った。このやり方の方が複数の隊員を迅速に運ぶことができるからだ。勿論吊るされたままと言う訳では無く、ある程度距離が取れたらこの5人もヘリに引き上げられる。


目標の回収に成功したブラックホークは2機ともさっさと現空域を離脱する為に機首を基地の方向に向けて飛び去って行く。アパッチ・ロングボウもハイドラ70ロケット弾とM230 30mmチェーンガンを数発撃ってエルフ達を吹っ飛ばしてから同じく方向転換しブラックホークの後を追う。後に残ったのはエルフ達の肉片だけだった。


午前7時00分。太陽が完全に沈み夜が来た。明かりが全くないこの森は普段なら漆黒の闇に包まれているが今日は違った。昼から行われたナパーム弾やMark77爆弾などを使った空爆で標的にされた複数の村が集まっている人口密集地やエルフ軍(エルフ達は軍と呼べるものは持ってないが武装したエルフ達のことをそう呼んでいる)の潜んでいると思われる場所は今だに炎に包まれており、森は夜だと言うのに紅蓮の炎に赤く照らされて明るかった。木々が乾燥していたのもあって火は広範囲まで燃え広がり、燃え続けていた。日米軍による攻撃は夜間は行われないことになっているので空爆に参加していたF-15EやA-10、B-52などは全機飛行場に戻り明日の作戦に備えて整備や爆弾・弾薬の補充を行なっている。明日は村へのヘリボーン作戦が予定されているので陸軍基地ではUH-60LやAH-64D、CH-47Dなどのヘリ達が準備されエンジンなどの機体の整備が行われていた。


日米総合作戦司令本部では如月と長谷川が話し合っていた。


「派手にやったな」


偵察機から送られてきた写真や映像を見た如月が言った。


「まるでベトナム戦争だよ。まぁあの頃より高性能な兵器を持っているわけだが」


長谷川は後ろに控えていた秘書からファイルを貰いその中から航空写真を5枚出して如月の目の前の机に無造作に置いた。


「偵察に出していたリーパーが北に逃げるエルフの集団を見つけた」


写真を手に取り見てみるとそれは赤外線カメラとサーモグラフィーカメラで撮影された森の写真だった。長谷川の言う通り写真中央に列をなす数え切れないほどの人影が写っていた。


「恐らくお隣の森に逃げてそのまま船で隣国に逃げるつもりだろう。まだ他国に俺達の存在を気づかれたくないんだね、隣国に逃げようとするエルフは1人残らず殲滅する」


「もし一足先に船で逃げていたらどうするつもりだ?」


大翔(ひろと)がここまで遠路はるばる ウダロイI、II級駆逐艦4隻を寄越してくれたし、こっちもスプルーアンス級駆逐艦を送る。この艦隊で船で逃げようとする奴らは全て沈めるか捕まえる」


如月は米・露海軍の駆逐艦らがエルフの乗った木造の帆船を次から次へと沈めていく様子を想像して苦笑いした。


「まるでソマリアの海賊狩りだな」


「そうだな」


「で、残りのエルフ達はどうするんだ?」


「残りって?」


如月はさっき長谷川から渡された航空写真をトントンと人差し指で叩きながら言った。


「船で逃げず陸に残ったやつだよ」


「全員まとめて別の森に移住させるか・・・奴隷にするか」


「別の森って、何処にやるつもりだ?」


長谷川はテーブルに航空写真で作った大きな地図を広げ、地図中央にある森を指差した。


「今あいつらがいるのがここ」


そのまま森に指した指をすーと右に動かし、遠く離れた場所にある森林地帯を指した。


「ここから東に200キロほど行った所にこの森林地帯があるからここに移住させる」


「なるほど〜。でもあのエルフ達のことだから大人しく従うとは思わないよー?」


今までのエルフ達の戦いを見ていて分かった。あのエルフ達はあの森を守る為に最後の1人まで戦い続けるだろうし、森と共に死ぬ覚悟のやつもいるだろう。果たして何人が大人しく降伏るんだろうかなと如月は思った。




どうだったでしょうか?話の内容がめちゃくちゃだになってしまったかなと自分は思っています。もっと上手いものを描けるよう、これからも頑張っていきます!そして小説の投稿速度も上げれるよう頑張ります‼︎

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