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1:転生

小説を書き始めたばかりの新米ですがどうぞよろしくお願いします。今回は短めに書いたので直ぐに読み終わると思います。


注意、前回投稿した時に指摘された部分などを少し改良したので少し文章が変わっています。

何ら変哲も無い普通の高校、南西高等学校に通う俺、如月航(きさらぎわたる)は授業が終わり昼休みなったのでいつも通り軍オタ友達4人と喋っていたところ、突然座っていた椅子ごと真っ白な空間に飛ばされた。何だ何だと混乱していると俺達の目の前に長身の女性が現れこう言った。

「初めまして、貴方達が神と崇めている者です。貴方達を異世界に召喚することにしました。そして、異世界を侵略して下さい」

「「「「「⁉︎」」」」」

神様?説明中・・・・

「えっと、つまり気に食わない世界があるから滅ぼしたいけど自ら手を下すことは出来ないから俺達にやらせると?」

自称「神様」の長い説明を聞き終わった俺は話をまとめて改めて聞いた。

「はい、大雑把に言えばそういうことです」

気に食わないから世界滅ぼしたいって・・・俺の想像していた神様とはだいぶ違うなこの神様は。

「で、その侵略して欲しい異世界はどんなところなんですか?」

俺の横にいた長谷川が手を上げて質問した。

「地球より少々大陸や海の面積が広く技術力はこちらの世界で言う中世レベルで、魔法や亜人、ドラゴンなどが普通に存在しているファンタジーな世界です。要するに貴方達がイメージしている異世界とほぼ同じです」

おぉマジか。美少女見つ出さなきゃ(使命感)でもそいつらも捕まえるか殺さなきゃいけないんだろ?ちょっと気が引けるな。

「で、何です?ラノベの主人公みたいにチート能力授かって伝説の魔剣ぶん回して無双するんですか?」

異世界転生と言ったらはやりそれがテンプレだよな。エクスプロージョン!とか言ってどこぞの爆裂魔法大好き少女みたいに大爆発起こしてみたいしな。

「それでも良いのですが今回は別のを用意しています。まぁある意味これもチートと言えますけどね」

うん?魔法では無いけどある意味チートと言えるやつ?一体何が出て来るんだ。

「今回私が用意したのは・・・貴方達の世界の軍隊です」

「「「「「⁉︎」」」」」

た、確かに中世レベルの技術力しか持たない(魔法があるけど)異世界に21世紀の兵器や武器を持ち込めば無双も夢じゃ無い・・・かな?

「貴方達はそういった物がお好きなのでしょう?その知識を存分使って下さいね。1人1つどこかの国の軍隊を異世界に召喚して指揮することができます。それでは余り時間も無いのでどこの軍隊にするか30分以内に決めて下さい」

そう言うと自称「神様」はフッと音も無く透明になって消えてしまった。どうにかして外に出られないかと探索してみたがどこまでも真っ白な空間が続くだけで何もなかった。俺は左腕につけている腕時計「G-SHOCK」を見てみる、残り20分。

「しゃーない、さっさと軍隊決めるか」

同じく腕時計で時間を確認した長谷川武信(はせがわたけのぶ)が俺達にそう言った。5人が円になって話し合う。

「1人につき1つだろ?何にするよ」

すると長谷川がすぐに手を上げた。

「俺はやっぱアメリカだな」

やっぱり来るか世界の警察官、アメリカ軍。第2次世界大戦に見事勝利し、今では世界No1の軍事力を持つ軍隊だしな。

「それならこっちはロシアで」

佐藤大翔(さとうひろと)はロシアを選んだ。冷戦時代はアメリカと肩を並べるほどの軍事力を持っており、今も世界第3位の軍事力を持つ。

「じゃぁ俺ドイツで」

鈴木蓮(すずきれん)はドイツを選んだ。第2次世界大戦ではその高い技術力で猛威を振るったドイツ軍、結局アメリカやロシアの物量に押し潰され負けてしまったが、今でも高性能な兵器や火器を作り出している舐めれない軍隊だ。

「そんじゃ俺はイギリスで」

一ノ瀬航(いちのせわたる)はイギリスを選んだ。自衛隊と同じかそれ以下の兵力しか持たないが、時々戦争を変革させるほどの兵器を生み出したりする軍隊。小さいが世界有数の軍事力を持つ。さて、残るは俺だけだ。有名所の軍隊は出てしまったが、まだ残っている。それもまぁまぁ軍事力が高いやつが。

「じゃぁ俺は自衛隊で」

日本が世界に誇る軍t・・ゲフンゲフン自衛隊。航空自衛隊にはアジア最強と言われているF-15J戦闘機をはじめ優秀な航空機達が揃っており、陸上自衛隊は世界的に見ても高性能な10式戦車や命中精度の高い89式小銃などのがあり、兵士も高い練度を誇る。海上自衛隊はイージス艦などの水上戦力が充実しており艦隊防空能力と対潜哨戒能力に関してはアメリカ軍に次ぐ能力を持っていってる。つまりそれなりに高い軍事力を持っているのだ。

「よし、全員決まったな。神様〜!」

長谷川が上に向かって呼ぶと俺達の目の前に音も無くさっきの女性が現れた。幽霊にしか見えねぇ。

「決まりましたか?」

長谷川から順に自分の選んだ軍隊の名前を言っていく。

「アメリカ軍」

「ロシア軍」

「ドイツ軍」

「イギリス軍」

「自衛隊」

「承知しました。それでは、異世界を火の海にしてきて下さいね」

神様が見た者を魅了しそうなほど美しい笑顔でとても物騒なことを言った瞬間、俺の意識は途切れた。







「・・・・・・フフッ」

誰もいなくなった白い空間で神様は静かに笑った。

「まんまと嘘に引っかかってくれましたね」

その瞬間、白い空間が一瞬で王宮の中のような所に変わった。神様はレッドカーペットの上を歩いて行くとその先にある豪華な椅子に足を組んで座った。水晶から映像が投影され、神様の目の前に映像が映る。そこには先程転生させた航達が映っていた。

「前に転生させた人間は呆気なく死んじゃいましたからねぇ今度は楽しませて下さいよ?哀れな人間さん」

部屋中に響き渡る神の笑い声を聞いた者は誰もいなかった。








気がつくと、俺は見知らぬ部屋で椅子に座っていた。取り敢えず状況を確認する為に辺りを見回してみる。部屋はまるで学校の校長室の様な雰囲気の豪華なやつで高そうな置物などが机の上などに置いてある。次に俺は自分の服がさっきまで着ていたパーカーでは無く自衛隊の幹部などがよく着ている濃い緑色の制服に変わっていることに気づいた。うわぁ絶対俺似合って無いだろこの服。他に何か変わったところはないかと自分の服を探ってみると腰辺りに茶色の皮製のホルスターを見つけた。まさかと思い中身を確認してみると中には9ミリ拳銃が入っていた。

「うわぁマジもんだよこれ」

マガジンを抜き取って見てみるとマガジンには9×19mmパラペラム弾がしっかり装填してあった。しっかしやっぱ本物の銃は重いな。初めて触る本物の銃にニヤニヤしているとドアからノック音が3回聞こえて来た後、女性の声が聞こえた。

「失礼します」

俺が反射的に手に持っていた9ミリ拳銃をホルスターに戻したと同時にドアが開いた。入って来たのは第2種夏服(平成3年版)を着た黒髪セミロングの美人女性自衛官だ。肩にある階級章をちらりと見てみると金色の桜のマークが2つ描かれている。つまりこの人の階級は陸将補、つまり普通の軍隊で言う陸軍中将(少尉の可能性もある)にあたる。女性自衛官は俺に向かってビシッと敬礼すると名前を名乗った。

「司令の秘書兼副官を務めます鈴木和葉(すずきかずは)です。以後お見知り置きを」

「お、おう。よろしく」

いきなりのことで頭がついて行かず取り敢えず俺も敬礼してやり過ごす。

「えっと・・・ここは異世界?」

突然ここに飛ばされて何がどうなったのか分かっていない俺は目の前の女性自衛官に聞いた。

「はい、ここは貴方の暮らしていた世界とは別の世界、つまり異世界です」

「この部屋は?」

「この部屋は司令の執務室です」

なるほど、ここは執務室だったのか。部屋の雰囲気はそんな感じだからなんか納得した。

「えっと・・・ここは基地なの?」

「はい、ここは自衛隊総合司令基地(現実にはありません)です」

「なるほど・・・・」

さて、ここからどうすれば良いのだろう、何か命令を出した方が良いのかな?俺がどうしようかと悩んでいるとそれを見ていた和葉さんが話しかけてきた。

「まぁこういうのは初めてでしょうし、私に頼って下さって構いませんよ?」

部下に気を使わせてしまったことを申し訳無く思いながらどうしようかと悩んでいると、今の戦力はどの位なのか疑問に思ったので聞いてみることにした。

「す、すまん・・・あ、そうだ。現在のこちらの戦力は?」

「歩兵は予備兵などを合わせて陸・海・空合計約31万人おり、戦車は74式が多めですが全部で約700両います。艦艇は134隻です。つまり貴方の世界の自衛隊の戦力をそのままこっちに持って来た感じですね」

ん?待てよ・・・異世界侵略しなきゃいけないのに31万人じゃ少なくないか?しかも31万人と言うのは陸・海、空を合計したものなので地上戦力はもっと少なくなるはずだ。試しに聞いてみる。

「和葉さん、陸自の総兵力は何人?」

「呼び捨てで構いませんよ司令。えっと陸自の総兵力数ですか?少し待って下さい」

いや、呼び捨てで良いと言われてもなぁ、なんかさんずけしてしまうんだよなぁ。和葉さん改め和葉はポケットからメモ帳を取り出すとパラパラとめくった。

「えっと陸自の総兵力は約15万人ですね」

足りねぇ、圧倒的に戦力足りねぇ。頑張っても2、3個国を侵略できる位だ。いや、もしかしたら1つ国を侵略するだけで手一杯かもしれない。俺は転生して早々頭を抱えた。まぁ良い(良くないけど)今は状況を把握だ。

「和葉さ・・ゴホン。和葉、周辺がどうなっているか把握している?」

「我々も先程ここに召喚されたばかりなので我々自衛隊の基地の配置場所しか分かりません」

なるほど、じゃぁまずは周辺の偵察をした方が良さそうだな。

「よし和葉、最初の命令だ。空自の偵察機を一機ずつ東西南北全方向に飛ばして、ここを中心に700キロ圏内を偵察させて。それと、他の仲間の軍隊の位置を知りたいから燃料満タンのOP-3C 4機を同じ様に東西南北に飛ばして燃料ギリギリまで偵察させて。でもヤバイと思ったらその場の判断で帰投しても良いから。あと、もし偵察中に人間や人工物とかを発見したら速やかに報告し指示を仰ぐように」

「了解」

和葉は敬礼すると回れ右して足速に部屋から出て行った。約30分後、 自衛隊総司令基地から偵察飛行隊に所属する501飛行隊のRF-4E偵察機(F-4戦闘機の武装を外して各種高性能カメラを搭載した偵察機型)4機が離陸体制に入ろうとしていた。

「異世界の空に初めて飛ぶ飛行隊が俺達とは嬉しいね」

滑走路前で最終点検をしていたRF-4Eのパイロットがそんなことをぼやいた。それを聞いた後席に座っている偵察航空士(ナビゲーター)は無線機越しにパイロットに言った。

《気持ちは分かるが、浮かれ過ぎてドラゴンに堕とされるなよ?』

「あったりめーだ!音速機が生き物なんかに殺られるかよ」

このRF-4E偵察機は2人乗りで、前席にパイロットが乗り後席に偵察航空士(ナビゲーター)と呼ばれる監視・航法を担当する人が搭乗する。昔偵察機として使っていたRF-86F偵察機は1人で操縦と監視など多数の仕事をしなければいけなかったのに対し、このRF-4Eはパイロットは操縦を偵察航空士は監視をとそれぞれの仕事を分担して行えるので肉眼による確認の確実性などが格段に上がっている。

「それに、もしドラゴンに会ったらやってみたい事があるんだ」

《へぇ。で、何をする気だ?》

パイロットはナビゲーターの方を向いた。

正面からの真っ向勝負(ヘッドオン)

それを聞いたナビゲーターは噴き出した。

《なるほど、お前らしいなら。でもこいつには残念ながら武器を搭載していないが?》

RF-4Eはさっきも言った通りF-4戦闘機の武装を外し代わり偵察用の高性能カメラなどの機材を搭載した物なので相手に攻撃できる武器がない。パイロットは人差し指を立てて左右に振った。

「チッチッチッ、甘いな。考えてみろ、音速で飛行している戦闘機がすぐ横を通り過ぎたらドラゴンはどうなると思う?」

《あぁなるほど、衝撃波でドラゴンを吹き飛ばすつもりか》

航空機が超音速で飛行する時、周りに衝撃波が発生する。衝撃波が地面に到達すると建物の窓ガラスが割れるなどの被害を出したりする。パイロットはドラゴンにその衝撃波を至近距離で食らわせて吹き飛ばそうと考えているのだ。

「よし、最終点検完了。FUDOU01(フドウゼロワン)からタワー、発進許可を求む」

《タワーからFUDOU01 へ、発進を許可する。グットラック》

離陸許可をもらったFUDOU01 は滑走路に侵入し、一度止まる。

「FUDOU01、take-off(テイク,オフ)

左手のスロットルを前に倒し、同時に機体が急加速を始める。J79エンジンの回転数が高くなり甲高い音が辺りに響き渡る。操縦桿を引くと機体は直ぐに浮き上がりタイヤが地面から離れる。

離陸完了。

タイヤを格納し巡行高度まで上昇する。その後を追うように後続のRF-4Eが離陸を開始する。

「よし、俺達は先に北に向かうぞ」

《おう!》

異世界の大空に羽ばたいたRF-4Eは進路を北に向けた。

航のいる基地から西に100キロ離れた所に岩国航空基地があり、そこに配備されている第31航空群に所属している第81飛行隊のOP-3C画像情報収集機(P-3C哨戒機の画像情報収集機型)4機もほぼ同じタイミングで離陸を開始、味方の軍隊を探し出す為に出撃していた。

どうでしたか?話の進むのが早過ぎたかなぁと思ってます。次はもっと上手く書けるように頑張ります!後、何か登場させて欲しい兵器などがあったらコメントで教えてください!なるべく登場させます。

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