ロリコン男と話したい女の娘
プロローグ
俺は選挙カーの上に立っていた。
テレビとかでよく見る、選挙に立候補した人が乗っているあれ。
そして隣には某衆議院議員。眼下には優に百人を越えるであろう群衆。
その群衆が、少しざわめきながら、俺に視線を送っている。
その直後、俺はこう言い放った。
「俺はロリコンだ!!」と。
自分でも(何を言ってるんだこいつは)と思ったのだが、言葉はまだまだ続いてしまう。
「そんな奴が何故ここに立っているのか、と聞かれるから、先に答えておこう。」
群衆のざわめきが広がっていく。
「俺はこの理不尽な世の中が嫌いだ‼何故最近の奴らはロリコンを消そうとする?別にロリを愛したっ構わないじゃないか!!」
群衆のざわめきが喧騒へと成り果てる。
「今この話を聞いている諸君に問おう。君たちはしわくちゃのババアが好きか?つるっぱげのジジイが好きか?答えは恐らく否だろう。そうだ。君たちも若い奴らが好きだろう?この世にロリほど若い奴がいるのか?それに、小学生のころはクラスの可愛い娘に恋をした人もいるんじゃないのか?俺はそうだった。クラスの可愛い娘に一目惚れだったよ。俺はまだその頃の、純粋で、初で、幼い心がまだ残ってるんだよ‼」
いつの間にか群衆が静かになっていた。
「いいか!今の話を聞いて、『確かに』と思ったそこの君に言わせてもらう‼この理不尽な今の風潮を変えるために、その清き一票を、俺に投じてくれ!!」
そう叫ぶと同時に、目が開いた。
そして目の前にはとっても可愛く愛らしいロリが、天井に画像となって張り付けられていた。