とある一年のプラモデル
どんなに
カッコイイ言葉も
どんなに
辻褄の合う言葉も
どんなに
説得力のある言葉も
どんなに
絶対的な言葉も
行動の前には
結局は無力だと
君は言った
わかっていた
日々の生活の中で
慣れと秋
いつもそのまま
変わらない安心が
そこにあり続ける事に
僕は安堵していたから
終わりは来る
重さじゃなくて
無変化にズレ愛
怠惰と冬
刺激的な衝動が
必要だった
君は変化を願っていた
落ちていた
今年の桃色は
悲しい比率が多かった
一人と春
笑い声は耳を通り過ぎて
僕は少しだけ
頬を触った
蒼かった
不思議と少しだけ
ワクワクするのは
暑さのせいじゃないけれど
秘密と夏
留まり続けても
何も成せないと
全て仕舞い込んで
走り出せた
常人スペックで
這いつくばって
いろいろな事を
夢見て目的にして
形作るのは
全うした死に方
作り上げたモノしか
見ないし見られない
だから 今は
設計図だけ携えて
組み立ての基礎
覚えたてのまま
今から作り始めよう
まだ先は長い
そして
完成は死ぬ時だから