居た!今この場に居る!!
いつも通り起きてゲームして、今日は『御飯ができました』の天の声が遅いなと思っていたら、いつぞや話した光る球が空を飛んでやってきた。思わずmobかと思って迎撃してしまった。ごめん。
「今居るたああああ!!!! 貴方大丈夫ですか!???」
真横に着陸した光る球それはもうでかい声で叫んだ。今いるたって何だ、いるたって。
「光る球さん落ち着いてください」
「ぁぁ! 会話ができる!」
「いや、会話成立してないから!」
めちゃくちゃ興奮する光る球は、話すごとに人型になっていった。
具体的には肩まで伸びたくしゅくしゅの金髪と金色の虹彩を持つ女性体形になった。
女型キター! 美女キター!!
美女げへへと抱きつく俺を物ともせず、彼女はポケットから何かを取り出して封を切り、ちょい先に放り投げた。
投げられたチロルチョコサイズの物は、むくむくと大きくなり立派なジープみたいな装甲車みたいな乗り物になった。
このゲーム、乗り物があったのか!
わーいと駆け寄る俺は後ろから襟首を捕まれ、乗り物の中に引きずり込まれる。
「瞬間移動をしたいところですが、貴方の座標認識が不明ですので車で移動します。違和感等があればすぐに仰って下さい」
そして神殿ぽいところの隠し部屋みたいなところに連れ込まれた。