状況説明しました。8
「よし」
ナギサは静かに力強く意思を固める。
「ジャンプしてみよう」
なんとも晴れやかで清々しささえ感じる溌剌とした表情でナギサはサツキに提案する。
その姿に既視感を覚えるサツキ。
直後、数日前に見たAVがサツキの頭をかすめた。
「AV男優かよ」
「確かにたまにあるよな」
「よくよく考えたら俺はこれからどういうAV観りゃいいんだろうな」
「今までどんなん見てたんだよ?」
「そりゃもう入れ替わりものよ」
「ほとんど無いだろ」
「そうなんだよ!」
サツキのスイッチが脊髄反射でイン。
あまりの熱気で室温が5℃上がったかのように錯覚するほど。
「コアすぎて無いのと、AV女優の演技力問題な!大半が下手くそすぎて全く入ってこない!!!」
「そ、そうか。大変だな…。まあこれからはその体があればAVいらないんじゃないか?」
「やばいそう思うと興奮して勃って…」
「ないだろ」
メスかと見間違えるほど鋭いツッコミを繰り出される。
一応股間を手で確認してみるサツキ。
「ないけど…ちょっと湿ってる」
「へーそれ本当なんだ。都市伝説かと思ってた」
「まじまじ、お前も触ってみろよ」
「え、いいの?」
「俺のだけどな」
「関係ない!ていっ!」
掛け声とは裏腹にとても優しく丁重に触れるナギサ。
「ん…」
「女か!」
即座にサツキの秘部から食指を離すナギサ。
武器を持っていないことをアピールするかのように、手を上げてしまっている。
「女みたいな声出たな今」
「それはずっとな」
「多少くすぐったが、気持ち良かったわけではないぞ。もっと強めにするとどうかは分からんが。にしても小心すぎるだろお前。童貞かよ」
「童貞だが?」
「ところで触ってどうだった?」
「ふむ…濡れてるな」
触れた人差し指の先を日に当てながら確認する。
「今さら紳士ぶっても手遅れだぞ」
「初めて触った」
「初めてが俺」
「何とも趣深いな」
「それでいいならよかったよ」
「それはそうと…」
ナギサが指先のものの粘度をひっそり確認しながら切り出す。




