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女の子になったらしたいこと  作者: 星野サミダレ
17/24

状況説明しました。4

「くっ…なんなんだよこいつ!」


自分が悪いことを理解しつつも、あまりの痛さにやり場のない怒りをぶつけるしかないナギサ。

ほとんど怒らないナギサがああだ。

相当痛かったんだろうな。


「だから天使だってさっきから言ってるじゃん!」


天使もほっぺを膨らませてぷんぷんしている。


「天使ってマジだったのかよ…。ってことはサツキを女にしたのはお前か?」


「そうだよー」


「なるほど」


天使はまだほっぺを膨らませてぷんぷんしている。

それにしてもナギサ、状況の飲み込み早すぎやしないか?


「ふぅ…」


ナギサは痛みが一段落ついたのか、おもむろにサツキに近づく。


「誕生日は?」


「え?」


「お前の誕生日だよ。いつだ?」


なるほど、一応本物かの確認だな。

受けて立とう。


「1月28日」


「血液型は?」


「B型」


「初恋の人は?」


「ポケモンのエリカ」


「うわ」


テンポよく交わしていた質疑応答が、ナギサのドン引きにより中断された。


「お前のショートカット好きの原点そこだったのかよ」


「おいやめろ」


流れに乗りすぎてつい口走っちまった。


「な、何が悪いんだよ!いいだろ別に!あの母性に溢れた仕草に幼心を鷲掴みされたんだよ!て言うか、答えを知らないこと聞いてどうすんだよ。それじゃあ確認にならないだろうが!」


「いや、もうだいたい分かったわ。お前はサツキだよ」


「今ので納得されると凄く後味悪いんだけれども」


ナギサは憐れみに満ちた表情でサツキの肩に手をかける。

俺の肩も150℃くらいになってればよかったのに。

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