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状況説明しました。3
「おじゃましまーす」
ナギサ以外に誰もいないことは分かっているけど一応挨拶はね。
「おう」
入ってすぐ目の前にナギサが立っていた。
目を合わせると見た事ないほど眉間にシワが寄っていた。
ナギサは神妙な面持ちで問いかける。
「どっちだ」
「え?なにが?」
「そっちか、よかった」
ナギサは目を瞑り安堵の表情を浮かべる。
「だからなにが?」
このやりとりの意味が全く理解できない。
「いやお前ら二人いるじゃん。どっちがサツキか分かんねぇんだよ」
なるほどそういうことか。
言われてみればそうだ。
そもそも二人で来ていることすらも説明していなかった。
サツキが深く納得していると、ナギサが天使を指さしながら
「もしこっちの幼女だったらどうしようかと」
「幼女じゃないよ!天使だよ!」
うん、ネタバラシが早いね。
「そっかー天使かー、よしよしー。この輪っかは天使ちゃんが作ったのかなー?」
ナギサは天使の輪っかに手をかける。
その瞬間、輪っかに触れた部分を針で刺したような痛みが襲う。
「あつッ!!!!な、なんだよこれ!!」
ナギサの手は真っ赤に腫れてしまっていた。
「ごめんね、急なことで避けてあげられなかったよー。この輪っかのバッテリーすぐ熱持っちゃって150℃くらいになっちゃうの。だから気をつけてねー」
天界は人間が思ってるほど文明は進んでないのかもしれない。




