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女の子になったらしたいこと  作者: 星野サミダレ
13/24

女の子になりました。6

「ほんと…?」


僅かに瞳を滲ませながら、上目遣いでみてくる。

よくよく見ると、身長が縮んだサツキでも見下ろせるほどの小さな体だ。


「あ、うん!そのくらい全然いいよ!うーんと…」


悩むサツキを今度は瞳をきらきらさせ、上目遣いでみてくる。

期待に胸を膨らませても、カップ数は変わらない無情さを体現するスミノフちゃん可愛い。

と、サツキの頭を一瞬過ぎったが、天使に思考を読まれまいと真剣にひたすらに愛称を考え、かき消す。

えーと、さっきフが嫌って言ってたから…。


「すみのんとかどう…かな?」


「すみのん…」


あれ?

お気に召さなかったのかな。

自分としてはなかなかの出来栄えだったのに。


「可愛い…可愛いよすみのん!」


お気に召していた。


「よ、よかった!気に入ったようで!」


「大どんでん返しだよー!最後の一文字でこんなに変わるなんて!」


「すみのん!すみのん!」


「サツキ!サツキ!」


何とか盛り上げて気を落とさせないよう必死なサツキ。

乗せられまくってはしゃぎまわるすみのん。


「さてさてー!最高の愛称が誕生したということで、そろそろ閑話休題するねー」


天使が巧みに本題をきりだす。


「何の話ししてたんだっけ?」


「ちょっと待って、記憶追ってみる」


あるある。


「確か、オプションがどうとか…」


「それだー!それで記憶を残す人決めたんだったー。思い出した思い出した!あーすっきり」


3日ぶりのお風呂からあがったかのようなすっきり顔の天使。


「そうだよ!あいつに報告しに行かなきゃ!すみのん早く行くぞ!」


「おっけー!」


サツキは、天使がぐーっと親指を上げた方と逆の手を引っ張りナギサの家に向かった。

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