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異世界はいろいろあるもの



(゜Д゜)

 ↑

マスタードラゴン作ったんだけど、想像以上に弱過ぎて、なんだよ攻撃力の上限600って、んでもってもう一度竜神王を作ろうってなって、プチソーンまで作ったところで、エスタークェってなって、何でこんなにスカウトと配合繰り替えさなきゃならないんだよと思いながら、やっと竜神王出来て、もう竜神王作りたくないよ……ってなったときの顔。



投稿遅くなったのに愚痴まで書いてすみません。



 何か一本足の人形が強いんだが。


 俺がデカい犬にもう少しで追いつけそうって時に、この世界の住人と出会ってしまった。

 離れろと叫んだのに、住人が袋から小さな人形を出すとそれは大きくなり、犬に踊りかかった。

 俺が止めてくれと叫びかけたら、何かを察したのか人形を止めて袋から新たに五体の人形を取り出した。

 住人の一声で、人形達はあっという間に犬を捕縛する。



「おーい」

 俺の名前を見て固まった住人、確かアンドウミキヒト、に声をかける。



「あ、ああ。えと、あー、どうすればいいの?」

 額に手をあて、困ったように俺に聞いてきた。

 この時はあの犬をどうすればいいのかかと思ったんだ。

「気絶させて持って行くんだ」

 そしたらさ、絶望した表情でおびえた。

 何で!? って思ったよ。でも俺は気づいた。

 主語が抜けている事に。

「あ、犬を!」


「あ、ああ。そ、そうでしたか」

 ふう。主語って大事だね。

「さっきは悪かった。ところでその人形って移動出来る? 動けたらこっちに連れてきてくれないか」

 デカい犬をあの手この手で気絶させたあと、俺はミキヒトに尋ねる。


「もちろん動かせますよ」

 彼が二度手を鳴らすと案山子が一斉に弾んだ。

「ついて来い、スケアクロウ」



 俺達は船に向かった。

 道中、案山子達が犬を胴体として五本足で、蜘蛛のように動く様は俺が言うのも何だか悪いが、気持ちの良いものではなかった。


「へー、ゼノさんはこの世界に来たばかりなんですね」


「そうらしい。でも俺はこういうのはよくわからない。連れがいるから話しはそこで頼む」

「分かりました。ところで連れの人はどんな方でしょうか?」


 どんな方、か。

「名前はメイティアだったかな。メイとは数時間しか一緒にいないからそこまで詳しくはない。あえて言うなら、どんな人とも仲良くなれる人だな」

 なんたって自分を殺した奴と普通に話しているから、と付け加えるのは自重した。


「へえ、早く会ってみたいです。それにしても外国人かあ」

 ミキヒトは笑顔で少し考え事をしたあと、ちょっと困る質問をしてきた。

「そういえばゼノさん達はどこの国から来たんですか?」


「どうだろう、星ごと爆発していたし」

 国の名前は分からない。俺は適当な事を言ってはぐらかしたつもりになった。

 するとミキヒトはうろたえた。

「ちょ、え、、げほっ。星が爆発したってどういうことですか!?」


 えー。星が爆発したからこっちの世界に来たんじゃないの?

 異世界というのはいろいろと複雑なものらしい。


「ごめん。俺本当によく分かってないんだ。そういう話しはメイとやってくれ」

「冗談ですよね! 星が爆発って」


「もうすぐ着くから。そこでゆっくり話そう」

 それっきり、船に着くまでミキヒトは無言になってしまった。

 はて、メイにも星が爆発したって話したっけ。

 星が爆発するとそこまで狼狽するのだろうか。

 生きてるからいいじゃないか。

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