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特異点のゼノ

 どうしてこうなった。

 もう殺したくなかった。

 すまない……。



 意識が覚醒する。

 体全体が痛い。他人の体を乗っ取るとこうなるのか。初めての感覚に不快感が湧いてくる。

 

 手を動かそうとしたら、頭に締め上げるような激痛が走った。

 頭を抱えてのた打ち回ると、声が響いてきた。

『ようこそ、ファンタジアへ。あなたのお名前を教えて下さい』

「なんぞ?!」

 思わず叫んでしまった。あれだけの頭痛がして何が起きたのかと心配していて、意味不明な機械音声が聞こえたら叫びたくなるだろう。

 まあひとまず落ち着こう。見ると目の前に四角い箱が浮いていた。中では棒が消えたり現れたりを繰り返している。 今までの記憶から知識を総動員する。

「あれか?パスワードのようなものを入力するやつか?」

 さっきの音声を思い出す。確か名前を入力とかなんとか言っていたような。

 名前というようなものは俺にはない。あえて名前を付けるとしたら俺達の総称、V-3455 ゼノ・エイリアンだろう。

 

『入力が完了しました。ありがとうございます。続いてこの世界をお楽しみ下さい。』

 いつの間にか目の前の箱にさっきの総称が入っていた。

 ……。

 空を仰ぐとそこにも総称がある。それは俺が頭を動かすと追いかけてくる。 もしかしてやっちゃった?



まぁいいか。 やってしまったものは仕方ない。

 総称と言ってもこの世界には俺しかいないだろうし。

 俺の名前は短くゼノでいいか。

 さてこれからどうするかな。特に目的もない。

 いやそんな理由では体を乗っ取られた元々の持ち主に本当に申し訳がたたない。

 しばらく考えて、困ってる人を助けていこうと俺は決意した。

 なんかベタだよね。うん、なんかごめん。

 今になって、俺が今までに殺してきた人達に対して罪悪感が出てくる。

「はあ〜、心が痛い」

 生まれてきてから後悔ばかりだ。

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