9 新巻シャケ
ムゲン町に向かってます。
作ってもらった杖はなかなか良い!
外装は魔法をかけてくれたので強化コーティングされ雨でも大丈夫!
持ち主の俺以外は抜けない保護魔法もかかっているから安心だね!
さて入町審査です。
ピラミッドに指輪をかざすと犯罪歴とかもわかるんです。
犯罪歴があると大変です。まともな方法では入れないのでこっそり違法に入るしかありません。
私はまっさらなのでサクッと入町出来ました。
ここは海産物が豊富な町なんですね。
日本人には嬉しいです。
さてここには良し村の仕事で、町長に会いに行かなくてはなりません。モリワキ新村長からのお願いなのです。
まず役場に向かいます。
ずいぶん立派な役場が見えました。ビルっぽいです。木造だけど。
受付の課長さんに案内されビート町長を訪ねます。
「失礼します」
「おーポップ大村長!わざわざ申し訳ない」
「いえいえ、いつもご贔屓頂きありがとうございます」
「儲かってますか?」
「ぼちぼちでんなー」
お決まりの挨拶後は、来年の肥料の価格交渉を行う。
さて、ここからは本気のサラリーマンモードにスイッチオンだ!
1時間後来年の価格が決まった。
なかなか厳しい駆け引きだった。やり手だよこの町長。
「いやぁー終わった終わった!しかしあれですなぁ、良し村さんは特産があって良いですなぁ」
「魚とかあるじゃ無いですか?逆に羨ましいぐらいですよ」
「生物は日持ちしないのでね。干物も2日ぐらいだし他の村に売れ無いんですよ」
「ん?そうなんですか」
「シャケとか鮑とか美味いんですけどね」
「新巻と干し鮑はダメなんですか?他にはフカヒレとか?てんぐさとか?」
あっ!ビート町長の目が変わった・・・
「ポップ大村長様!ご教授頂けないでしょうか!」
いきなり土下座した!
「いえいえ、私ごときがおこがましいです」
「新巻とは?」
「さあ人の名ですか?」
「干し鮑とは?」
「星鮑、スターアワビですよ?」
「フカヒレとは?てんぐさとは?」
「・・・・すんません教えます」
宿を引き払い、ビート町長邸に客として2週間滞在する事になった。
VIPだから警備を付ける。っと言ったが俺が逃げない為の監視じゃねぇ?っと思いましたよ。
これから儲けの15%を俺のニャオンに入れてくれるらしい。ヤバい!大金持?