6 デイトナ町
ここ良し村はトラスト町
ここから40センチ先、馬で4日、歩きで8日でデイトナ町
そこから40センチ先にムゲン町
そこから40センチ先にニスモ町
そこから40センチ先に王都ボルドール
「ほう!とりあえずまっすぐなー!ゴーディスウェィ!)
とりあえず乗合馬車に揺られ、ぼちぼち行きます。
街道沿いは結構、お店があって賑やかで楽しいです!
サクッとデイトナ町に着きました。
「カキモトさんを探してます」っと門番さんに聞くと端っこのZ街0番地。との事なので地図を買いぼちぼち向かう。
ここデイトナ町の産業は金工らしい。
鍛冶屋から装飾職人まで色々だ。
Z街0番地に行くとすぐわかった。大きなアンビルとハンマーが目についた。
「こんちわー」
「いらっしぁーーい」
明るい姉さんのおかげで、店も明るく感じる。
「ユーゾーさんの知り合いのポップって者だけど、カキモトさんいます?」
「いるよーあんたぁーーユーゾーの知り合いだってさー!」
「はい?いらっしゃいませ」
骨太だが痩せた感じの人が出てきた。
ユーゾーの手紙を渡す。
「確かにユーゾーさんの字です」
手紙を開き読み始める。
「なるほどあなたがユーゾーさんの後継者ですか・・・」
「いえ、違います」即答する。
「後継者ですか・・・」
「いえ、違います」
「後継者ですか・・・」
「いえ、違います」
ーーーーーーーー
「・・・はい後継者です」
(くっ!負けましたよ、根負けですよ)
「やはりそうか!その胸の星のネックレスでわかりましたよ」
(はいはい、そうですか)
「では、剣聖なのですね!」
「いえ元村長です」
「では剣聖なのですね!」
「だから元村長って言ってるだろボケ」
「では剣聖ですね!」
「・・・・もちろんです」
(つよっ!つよすぎる)
「あなたの為にを打つようにと書いてあります」
「それはありがとうございます」
(やめんかボケ、要らんわ!)
心の声がうるさい。ベリー荒ぶっている。
「新しい剣を開発しているんです。[折れず曲がらす良く切れる]そういう刀です」
(それ日本刀じゃねぇ?)
「はあ、そうですか」
「極東で作られているらしいです。何か情報知りませんか?」
「聞いた事無いですね、知りません」
「知りませんか?」
「初耳です」
「知りませんか?」
「神秘的ですね」
「知りませんか」
「・・・・はい、めちゃ詳しく知ってます」
日本刀好きなので良くネットで観てたんですよ。
通販で1本買っちゃった事もある。・・・あれ?あの刀どうしたっけな?
とりあえず甲伏、本三枚・まくりを教えてあげた。こっちの世界は基本的に割り込みらしい。3日ほど研究するという事なので帰った。
宿を取りフロントの兄さんと色々話していると、街ハズレの森の先の川先って場所で、鯖という美味しい魚が釣れるという事だ!それはぜひ食べたい!
フロントでお金を払い、レンタルロッドとエサの小麦を練った物を受け取る。
向こうの世界のいちごミルク飴を舐めながら、釣り竿を肩に森を抜けようとすると何か聴こえる?
「くっ殺せ!おまえらに負けるならお嬢様と死を選ぶ!」
(はぁーー!こっこれは!異世界憧れのアレですよ!)
声のする方の深い草を分け入り急いで見に行きます!
「あれ?」
草むらを出た場所が悪かったようです。